うきは市吉井町アート散策3 ぶどうのたね 編
『小さな木工所』をあとにして、またもや錆びたミニベロうきはを走る。時には降りて手押しで坂道を行く。地図上だとあまり距離はない、実際に走ってみるとかなり距離がある。通りすぎていないか不安になってしまう。

看板4
ぶどうのたね1
ぶどうのたね2

黒猫
自家焙煎 ゼルコバコーヒー
山あり谷あり、葡萄畑の風景に癒されながらしばらくすると看板が見えてきた。右に曲がるとまたもや坂道、喫茶店からgalleryまで一つの町が形成されている。



息を切らしながら最初に開けた扉は、やはりgallery『ぶどうのたね』さん、所狭しと様々なうつわが並ぶ。
福岡県うきは市を中心に九州北部~山陰の作家が中心、はじめて目にするものも多く右往左往。ぐるりと一周したところで、気になったものを一つ一つ手にとる。うつくしさと心地好さ、滋味溢れる素朴な味わいが気に入った二つのうつわ。福岡県うきは市の「黒畑日佐代」さんの粉引汲み出しと山口県周南市の「崔在皓」さんの白磁茶碗。うつわの詳細は、またの機会に。
内装も什器も展示も全てが綺麗。あまりにも綺麗すぎて雑多な僕の部屋のイメージとは正反対。良いのか悪いのか日常のイメージが薄れて行く。店員さんの丁寧な説明に耳を傾けながらの品定め。
初日の目的を終えたので、一息つこうと『たねの隣り』へ。んー、閉店。。
気を取り直して、坂を下った町の入口にある『自家焙煎 ゼルコバコーヒー』へ。叢とまではいかない緑の陰からひょっこり出てきた黒猫のお出迎え。閉店までまだ1時間。おおきな木の扉を開けて二階へと。吉井町を見下ろす高台にある喫茶店から望む風景に、落ち行く夕日を眺めながらの一杯は格別。芳醇な香りと程好い酸味、ミルクを溢して円やかに。


アンティークの雰囲気を纏う安齋新・厚子夫妻の白磁カップ&ソーサーで。つけあわせの焼菓子も香ばしくホロホロと。
筑後吉井駅の南から北へと帰路につく途中、四月の魚の斜め向かい。オープンして間もない『MINOU BOOKS & CAFE』へ。元魚屋の入っていた古ビルを時間をかけて改装したのだそう。レトロ硝子がうつくしい。
by waninogena2
| 2017-02-10 20:47
| 旅行と散歩