津田清和さんの展示1

四方を山に囲まれた自然豊かな長野の空は都会よりもずっと低い。市内においてもそっと手を伸ばせば、「あっ、届いた」と思えなくもない。空気も、水も光も、全てがうつくしい。

長野駅善光寺口
三月十四日、西麻布にあるgallery『桃居』さんで開催されていた「津田清和」さんの個展へ行って来ました。
曇天のこの日、胎内に光を閉じ込めて鈍く輝く繊細でたおやかな津田さんの硝子の作品。一つ一つに目をやるとその高度な技術をすり抜けて、癖のない澄んだ光が伝わってきます。日常に寄り添いやさしい温もりを通してくれることでしょう。
目映い光の中の作品群も見てみたいと思いました。
この日、桃居のオーナー「広瀬一郎」さんと真面目なお話も。この人がもし作家であったなら、慈悲深く器の大きなうつわを世に送り出していることでしょう。
自然と人が集まり、悠々と世界が広がっていく。
artist にとっての gallerist、 gallerist にとっての artist。共存共栄の切っても切れない関係。そんなことを脳裏の何処かに思い描きながらのお話でした。

僕には見れなかった光の中の作品群、どうやら近く長野で見れるようです。artist と gallerist が作り上げる光の風景、その目で確かめてみては如何でしょう :-)
【津田清和 展】
会場 gallery夏至
会期 2017.4.13thu.-24mon.
by waninogena2
| 2017-03-17 21:27
| 展示