夏の終わりに東京アート散策 大室桃生さんの展示 編
僕のプライベートは何故か曇ることが多い。こどもの頃からの変わらずの慣習であった雨に降られることが減っただけでも喜ばしい。この日も所々に未熟な鰯雲を散りばめながら灰色の空が広がっていた。
9月23日、東京メトロ東西線の九段下駅から程近い『うつわ花田』さんで開催中の「木のチカラ展」へ。
木工作家7人による企画展です。以前から、滋賀県甲賀市で制作されている木工家「小倉広太郎」さんの作品が気になっていました。埼玉県にあるgallery『takase』さんで11月開催予定の個展で少なからず全貌が見えて来そうです。
東京メトロを乗り継いで、文京区湯島にある直営店『木村硝子』さんで三日間だけ開催されていた「大室桃生 ガラス展」へ。
古ビルに嵌められた雰囲気ある大きなガラス戸をスライドさせると、ガラス展示に適した光の空間が広がっていました。
幻の技法とも言われるパート・ド・ヴェールは、古代メソポタミア文明の鋳造ガラスに始まり、近代に至るまでに幾度となく衰退しては、文献も残されないまま失伝してきました。20世紀初頭に復元された技法を礎とし、現代ガラスの中の新しいジャンルとして注目されています。吹きガラスと違い小さな空間でも制作出来ることから、今後多くの作家が出て来ることでしょう。
by waninogena2
| 2017-09-27 20:26
| 展示