Galerie 箒星＋antiques Glory 開店

伏せた口元から吸い込んだ空気、あまりの熱波に思考回路が一気に吹き飛ぶ。あーだこーだと巡らせていた1日の予定も何もなかったかのごとく全てが色をなくしてモノクロームに染まってゆく。

7月16日、東京の下町風情を色濃く残す通りの一画、東京都文京区千駄木の路地に現代作家と西洋アンティークのお店をオープンさせました。色調をおさえた店内、己を抑制し、時代に抑制されたうつくしきモノたちが所狭しと並んでいます。素朴ながらも華やか、強靭でいて脆い、ゆるさと緊張感。一見すると何の変哲もない単純な造形の内側から滲み出る儚くも力強いうつくしさに心を惹かれます。

アートと文化が日常に溶け込んでいた時代、うつくしいものはいつも傍にありました。そんな空間を時間が掛けて作っていければと考えています。独自の解釈でお客様を悩ませてしまうかも知れませんがお気になさらず。ゆるくて真面目なギャラリー 箒星＋Gloryを今後ともどうぞ宜しくお願いいたします。