10月になると言うのにまた残暑が戻ってきた。度々過ぎて幾度目なのかすら忘れてしまった。生ぬるい風が草花の少し渇いた肌を撫でてゆく。ゆらめくように人が歩いていく。
益子の陶芸家・小野陽介さんの酒器6種です。
定番のコバルト釉・白釉、新たなラインナップの瑠璃釉、箒星では初お目見えの灰釉と色々持ち帰っています。灰釉は、以前拝見したときよりも釉調が安定してきたように思えたので。
特有の口当たりと手収まりの心地好さに嵌まってしまう人もちらほらと。斯く言う僕もその一人なのです。
酒器4種
杯 瑠璃釉 sold out
W88 D88 H46
杯 灰釉/白釉 sold out
W88 D88 H46
猪口 瑠璃釉
W55 D53 H52
蕎麦猪口 白釉
W77 D76 H60
蕎麦猪口 白釉/コバルト釉
マグカップ3種+筒湯呑1種です。定番のコバルト釉、白釉、新たなラインナップに瑠璃釉が加わりました。こっくりと深い瑠璃は、これからの季節にぴったりな大人色です。
マグカップ3種
マグカップ 瑠璃釉 残1
W98(把手含む) D70 H82
マグカップ 白釉 残1
マグカップ コバルト釉 残2
筒湯呑 瑠璃釉 残2
W66 D66 H75
他の器にも言えることですが、マグカップは特にマイナーチェンジを繰り返している。ボテっとしていた躯体は次第にスリムになり、把手はボディーに寄り添うように変化している。轆轤技術の向上と成型バランスの感覚が磨かれた結果として。
輪廓は、僅かではあるものの以前より緊張感を伴ってきているようだ。洗練も度を過ぎると冷たさを伴ってくるが、小野陽介さんのそれはぬくもりに溢れている。稚拙と巧妙の境を行ったり来たりと見ていて飽きないのも魅力の一つ。
by waninogena2
| 2018-10-06 14:18
| うつわ