菊地勝さんのうつわ 2018.11.8 其の弐
箒星のある谷根千地区は、アジアだけでなくヨーロッパからの来訪客も多い。ふわふわの柔らかな金髪をなびかせながら、正面の大きな板ガラスに2つの手のひらと、もちもちの右頬を張り付けた。陶人形のような子供の、店内をジーっと覗き込んだ瞳は澄んだ翡翠色をしていた。昼下がりのやわらかな光に当てられて、あとに残された皮脂がきらきらしている。
W119(把手含む) D93 H67
W113(把手含む) D85 H62
カップ&ソーサー2種。シャープな印象の直線による図案とは対称的に、やわらかな印象の曲線による図案。口縁から垂らされた釉薬を眺めていると、泡立てたミルクたっぷりのラテが飲みたくなる。
cup / W108(把手含む) D85 H63
saucer / Φ132
cup / W110(把手含む) D93 H59
saucer / Φ122
菊地勝
1991年 東京藝術大学 美術学部工芸科を卒業
1993年 東京藝術大学大学院 陶磁専攻修了
各地で個展や企画展を開催
海外でも意欲的に作品を発表
2018年 現在に至る
2020年 千駄木・Galerie 箒星+gにおいて、個展を開催予定
by waninogena2
| 2018-11-17 12:43
| うつわ