浜野まゆみさんのうつわ 其の弐 2018.12.10
北風の強く吹く中、オープン直後から骨董やアンティークに興味のあるお客様が続きました。ご来店の陶芸家と腰を据えて話し込む箒星店主を尻目に、落ち着かないGlory店主はてんやわんやでした。今も、明日からの大和プロムナード古民具骨董市に向けた荷造りでてんやわんやしております。
染付兎文分銅型皿 W161~164 D101~103 H29~30

佐賀県唐津市で作陶されている陶芸家・浜野まゆみさんの分銅型の染付皿のご紹介です。金や銀の重さを計る分銅は、富を象徴する意匠とされています。
表面には、青海波の地紋に、兎や桜。裏面には、梅があしらわれています。吉祥文様に尽くされたとても縁起のいい一枚です。
古伊万里に見られる陶石には、複雑な型でないと上手く抜けないものもあるそうです。普通なら丸型が角型が抜き易いと考えるのですが、自然に即した造形とは一味違うものなのかも知れません。古伊万里に面白い造形が多く見られるのはこの為でしょうか。
無理のある形とは違い、無理のない形には歪みが生じ難かったのでしょう。自然に即した造形と職人の意匠が重なることで、現代にも繋がる至高の美が生まれたようです。
by waninogena2
| 2018-12-14 17:59
| うつわ