煎茶と花 - 茶器の章2 -
梅雨もそろそろ本番かなと痛感している頃、煎茶と花の作品も順次作家の元へと戻しております。常設展と企画展の作品が半々と言ったところでしょうか。季節が移ろうように、企画展から常設展へと移ろいゆく箒星です。
【小野陽介's】
両手に包んでフリーボウルとしても。色味を飛ばしたコバルト釉と濁りのある白釉、どちらの感覚に惹かれるのでしょう。
花器(白釉)/
【岸田匡啓's】
煎茶に対して各々の解釈から形と表情が生まれてきました。唐津の陶芸家らしく得意の酒器からの見立てです。
小さな酒杯を中国・台湾の茶杯に見立てる人が居るように、大きめの酒杯を煎茶杯に見立てても楽しいのではないでしょうか。
見立て1つで世界が変わる。
割高台ぐいのみ
【鈴木美雲's】
掘り起こした原土で一気呵成に轆轤を挽いています。荒々しいまでの表情ですが、手のひらにやさしくコロンと収まるのです。
粉引茶杯/
【吉田崇昭】
器胎にうっすらと流れる釉垂れ呉須の絵付けが粋な茶杯と花器です。草花を愛でながら冷茶を汲み出せば、これから迎える酷暑も涼やかに過ごせそうです。
染付唐草文花器/
染付唐花文花器/
by waninogena2
| 2019-06-22 22:33
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