すずきたもつ 陶展 - 前記 -
現代美術からの転進組も多いのが現代陶芸の特徴ではないだろうか。そこに加えてメディア経験者や元ボートレーサーなんて人もいたりする。他を知ることが仕事の幅に繋がっている。
すずきたもつさんは大学卒業からそのまま陶芸家となり現在に至っている。いや、陶造形家と言うのが正確なようだ。他を知らないことが特有の掘り下げ要因ともなっている。
生活工芸と呼ばれる地には、用途のある食器を作りながら用途のないオブジェを作る作家がいる。共通しているのは生活に寄り添う身近な場所にあると言うこと。現代美術が生活から少し離れた場所にあることとは趣を異にしている。


今展では、食器を多めに一部オブジェを交えてご紹介します。作家自身も初となる渾身の陶のランプシェードは必見です。文面のやり取りから苦しみながらも自らの試みを存分に楽しんでいる様子が窺えました。


食器とオブジェの両方を作られる作家が自らの立ち位置をどのように捉えているのか個人的に気になっている。案外当人はその辺りを気にしていないのかも知れないが。
兎にも角にも すずきたもつ と言う作家はモノを作るのが大好き。僕はあーだこーだと論じてしまいがちだが、単純明快その一言に尽きるのである。

今展では、食器を多めに一部オブジェを交えてご紹介します。作家自身も初となる渾身の陶のランプシェードは必見です。文面のやり取りから苦しみながらも自らの試みを存分に楽しんでいる様子が窺えました。
冬の空間に浮かぶ陶の温もりが本年ラストの展示となります。陶造形家・すずきたもつ+Galerie箒星による一年の締め括りをご高覧していただければ幸いです。
Galerie箒星+g 店主
by waninogena2
| 2019-12-11 09:41
| 展示