すずきたもつ 陶展 3 - 僕は立体が苦手だった -
明日は、すずきたもつさんの在廊日です。
果たしてどんの物語が紡がれるのでしょう。
それでは、おやすみなさい。
朽ちていく過程で虫に喰われた様。
翳りを帯びた表情には儚さをともなう美しさがある。
文化的な爛熟の果て、崩れ落ちていく時代の狭間に生まれた文学的傾向芸術。衰退を意味するデカダンス的な陶の造形は、記憶の中で花をひらく。
そんな妄想に浸りながら窓の外をぼーっと眺めてみたり。
陶のシェードから洩れる光と陰のうつくしさに魅せられて。
花がひらき始めた頃でしょうか。
それとも、閉じ始めた頃でしょうか。
ぽかぽか陽気の午後も様々な想いを巡らせながら眺めています。
木の菓子型を使った陶の壁飾り。
手前から右回りで菊、仏手柑、ぼたん。
細部までこだわりのある作品を前に、多くのお客様が心行くまで楽しんでくださってます。
石ころのような表情と造形のこんな壺もあります。
生けてあるのは雪冠杉で、箒星のクリスマスツリーです。
ころんとした曲線と杉の直線との対比が面白くてつい愛でてしまいます。
by waninogena2
| 2019-12-20 16:05
| 展示