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カテゴリ:旅行と散歩( 34 )

food lettersと平澤剛生花店

早くから勢いよく降っていた雨もようやく上がり、前の通りを歩く人の声も徐々に耳へ届くようになってきた。根津神社の境内では権現太鼓も打ちならされているようで、その帰り道なのかも知れない。明日の大神輿渡御に向けてこのまま雨が落ちて来ませんようにと願うばかり。

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定休日を利用して、同じ千駄木地区にある爬虫類両生類研究所8喫茶分室(店名とは裏腹に爬虫類も両生類も居ないさわやかな空間)、こちらの空間を週に1度借りて食を提供されているfood lettersの店主さんに会って来ました。

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料理家でありセラピストでもあるcayocoさんが、春夏秋冬の旅を通して出会う土地・人・食をまっすぐにつないでいます。互いの顔を見なくても様々なことが成立している昨今、敢えて時代と逆行した手間暇のかかる仕事を選んでいるところに意味があるのでしょう。

非常食をバトンに私達へと届けてくれる姿は、一軒一軒を回りながら手紙だけでなく様々な情報も共有してくれる古き良き郵便配達員のようでもあります。

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流通にのらない非効率な形だからこそ見えてくるもの、食べるの中に含まれる生きるという形のない最も単純で最も複雑なものをストレートに届けてくれるのです。

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人参のスープ、茗荷とチーズのマフィン、山栗のマフィン、梨と茗荷のマリネ。どれをとっても素朴で力強くやさしい味。明日への希望が詰まっていました。

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続いて訪れたのは、箒星+Gloryのグランドオープン以来となる根津神社傍の平澤剛生花店。和と洋の草花を独自のセレクトで取り揃えている様は、どこか自分達と重なる部分もあります。楽しくお話をしながら決めた秋の花を持ち帰りました。

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南アフリカ産ピンクッションは、山田隆太郎さんの黄粉引大鉢に。

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姫平江帯は、菊地勝さんの白化粧ハナイレに。

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石化鶏頭は、鶴野啓司さんの白化粧焼〆に。

3種類の花器に3種類の花を生けてみました。とは言っても、不器用な僕はただ眺めて感想を述べるに留めておきました。
色なき色で覆われていた箒星の店内にもようやく秋の訪れが。あとは皆様に愛でて貰うのを待つばかり :-) カラフル








by waninogena2 | 2018-09-15 14:55 | 旅行と散歩 | Comments(0)

その先にあるもの

近頃、いつも灰色の空を眺めながら道を探している。それが正しいのか否かも分からないままに。浮かんでは直ぐに消えてしまう、儚い光に照らされた小さな道標。

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2018年、東京のとある場所に器とアンティークのお店を立ち上げます。僕たちに何が出来るかなんて分からないけれど兎にも角にも一歩踏み出してみます。青い空へとつづく道標を求めて。

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by waninogena2 | 2018-02-24 23:35 | 旅行と散歩 | Comments(0)

甲賀+伊賀のアートな旅路2-2 丘の上のmamma mia 編

胃袋を満たされた僕たちは、道の駅をあとにして国道1号線をひたすら南下。僅か20分足らずで宿場町の一つ関宿の静かな空気に包まれた。風はあるものの雨を辛うじて落とさない灰色の広がる昼下がり。無料の観光駐車場に車を停めて一時のタイムスリップを楽しんだ。

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2月2日、関宿に佇む古民家を利用したgallery『而今禾』へ。観光駐車場の脇にある足湯を横目にするりと町の中へと入り込む。幾重もの雛壇を飾り立てる古民家。東海道関宿銘菓・関の戸の看板をすり抜け背中を小さく丸めながら歩を進めた。

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最後にここを訪れてからどのくらいの月日が経ったのだろう。引き戸をからからと滑らせると懐かしい空間が瞳の中に甦る。緊張と解放の入り交じった不思議な空間。障子を開けると暖かな風が土間へと流れ落ちてくる。主となる居間はゆったりとした展示空間。土間を挟んだ急階段の先には現代と過去の交錯する天井桟敷。

ここでは、今日の空を写し取ったような堀仁憲さんの灰青色の小鉢を。写真はそのうちUPします。。

限られた時間の中での立ち回りは常に慌ただしく、足湯に浸かるのも忘れてこの旅の相棒Blue PASSOへと乗り込んだ。

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次の目的地である木工とgalleryとpatisserieを手掛ける『mamma mia』へ。 小さな丘の上に建つ小さな木造校舎に川端夫妻が内装を施した素敵な空間。

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使い込まれて艶の出た木の椅子に腰を落とす。溜め息の出るような至福の一時の過ごしていると、もう他の場所には行きたくなくなってしまった。なので、ここが本日の最終目的地。

物腰やわらかな店員の微笑み。濃厚なシュークリームにあたたかな飲み物。やわらかな空間にそっと流される心地好い音楽。瞼を落として虚ろな夢の中へと引き込まれたなら他に何が居るのだろう。

落として瞼を引き上げると見える坂道を下りてゆく小学生たち、老犬の散歩をする腰の曲がった老人。目に映るもの全てに癒された。

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さあ、空に光が残っているうちに宿へ戻って明日に備えよう。今夜は良い夢が見れそうだ:-)スヤスヤ








by waninogena2 | 2018-02-12 13:37 | 旅行と散歩 | Comments(0)

甲賀+伊賀のアートな旅路2―1 宿場町の木工家 編

紙の上を筆で引いたようにスッと伸びてゆく東海道、紗が掛かりやわらかな光に包まれた山々、薄水色の絵の具と混ざり合う灰色の空。昨日とは打って変わり足回りが軽くなったターボエンジン未搭載レンタカー。「さあ、往こう。お前が頼りだ Blue PASSO 」

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歌川広重 「東海道五十三次 土山」


2月2日、甲賀市土山で制作されている木工家の工房へ。道に迷うことなく目的地へ到着。恥ずかしながらこの旅で知ったのですが、土山も朝宮と同じく茶所の一つ。宿場町でもある町並みは素朴で風情ある赴き。ゆっくりと歩いてみたい場所がまた一つ。

挨拶を交わしてすぐ居間へと通される。キューブのような四角い空間に置かれた簡素なローテーブルと三脚の小椅子。木目のうつくしい板張り天井から垂れた吊り電球に素朴な木工ランプシェード。視線を落とすと整然と並べられた急須や汲み出し、菓子皿など小さな茶会道具一式。前方に視線を上げると漆喰の下塗り材のくすみの中に、植松永次さんの花入れが一つ掛けられている。どうやら僕たちは、森閑たる感性の園へと呼び込まれてしまったようだ。

フランスのフレーバーティーとpatisserie miaの焼菓子で口を遊ばせながらも次第に熱を帯びてゆく三つ巴トーク。何処で気が緩んだのか脱線話を繰り返す僕。始末に負えないとは正にこのこと。


木屑の香りで満たされた工房に差し込んだ静かな光。奥でふわっと浮かび上がる家具制作用の機械たち。見ればその人の技量が分かるとまで言われるうつくしい道具たち。全てはこの場所から生まれてくる。大人トークを交わす僕らの傍らで、かわいいアーティストの卵が無邪気に木屑と戯れていた。

「秋に東京で再会しましょう。」と言葉を残して別れを告げた。僕たちが見えなくなるまで手を振ってくれた作家とその家族に感謝。


次の目的地に向かう前に立ち寄った『道の駅 あいの土山』。モチモチの黒米うどんとサクサクの八穀おこげがセットになった黒影米うどんに舌鼓。

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歌川広重 「東海道五十三次 關」

さあ、東海道五十三次49番目の宿場町・土山宿の次に向かうのは、47番目の宿場町・関宿。甲賀から伊賀へと続く忍びの里アートドライブ :-)ニンニン








by waninogena2 | 2018-02-09 18:32 | 旅行と散歩 | Comments(0)

甲賀+伊賀のアートな旅路1 六花舞う茶のみやぐら 編

くすんだ水溜まりに薄墨を落としたような灰青色の空が広がっている。最強寒波の襲来のせいか雪曇の京都市内は閑古鳥が鳴いていた。僕たちはレンタカーに乗り込み、シフトレバーをDレンジに入れてゆっくりとアクセルを踏み込んでいった。

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2月1日、甲賀市信楽町で作陶されている陶芸家の工房へ。しんしんと降り積もる雪の声に耳を傾けながら境内で挨拶を交わす。普段使っている胎土や型のある作業場では、近づく納期に合わせて急ピッチで制作が進められていた。そんなことなどお構い無しに丁寧に案内をして下さる。居間に通されるとお茶菓子まで出てくる有り様。ほんとうに有り難い。有り難くて涙が出てくる。

あーだこーだと会話する大人を尻目に、歯固めの代わりなのか父の器を小さな掌に包み込んで無心で食む姿に癒される。いつだって純粋無垢でキラキラな瞳は最強だ。

限られた時間の中で、現況、方向性、展望などを事細かに伺う。「それでは2020年に。」と謎の言葉を残して次なる目的地へとハンドルを切った。

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いつも意外な方向から斬り込んで来る人がいる。独自の切り口はイマジネーションに溢れていて柔軟性に富んでいる。こんな文章が綴れたらといつも感心しながら拝見していた。何も連絡することなく気配を消して忍び足で店内へと飛び込んだ。

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この旅では、ポケットから手を出すのが億劫なのか、シャッターを切る回数がいつになく少なかった。なので、写真も少ない。

場所は、日本最古の茶産地とも言われる霧深い山地にある信楽町朝宮。自分たちで育てた茶葉を自分たちの手でお客様にお届けするスタイル、所謂、自園自製自販。『㈲茶のみやぐら』の若主人こそこの日最後の目的地。

プリン3兄弟とネーミングされた中からほうじ茶と煎茶を選んだ。少し固めの生地、鼻に抜ける香り、口に広がる味、後味すっきりな大人プリン。

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HPより抜粋

若主人の煎れた煎茶よりも熱い陶芸談義。結局はご家族を巻き込んでの器談義。唯一の心残りは、ここの御主人と話せなかったことくらい。兎にも角にもぬくもり溢れる一時を過ごせた。

帰り際、日常使いの朝宮煎茶と煎茶を焙じた実生在来ほうじ茶を。僕の家族は喜んでくれるだろうか。(後日、ティファール100度の熱湯を注いであちちあちちと言いながら、香りが良い香りが良いと騒ぐ母。。70~80度と言っても聞かないのだから熱いのは仕方ない。香りは飛んでいるはずなのだが喜んでいるのだから良しとしよう。)

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ここから甲西にある宿までおよそ50分。ナビの不具合を言い訳に迷いに迷って到着予定よりも60分オーバー。京都府綴喜郡宇治田原町を経由、滋賀県大津市大萱にある瀬田駅を経由した次第。。

明日は、次なる目的地の甲賀市土山町へ :-)タビハツヅク








by waninogena2 | 2018-02-08 14:01 | 旅行と散歩 | Comments(0)

ゆく年くる年

右に左によろめきながら、息も絶え絶えにやっとの思いで乗り切った2017年。年の暮れ。風に吹かれて気の赴くままに、文京区、台東区を街歩き。白山、小石川、春日、上野、浅草界隈を西から東へと流れて。

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2018年、僕にとっての大きな分岐点。転職、引越し、そして、。

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本年は沢山の方々にお世話になりました。来年もどうぞよろしくお願いします。

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それでは、よいお年を :-)コウハク







by waninogena2 | 2017-12-31 23:37 | 旅行と散歩 | Comments(0)

台風一過の伊予路アート散策 僕はひたすら仕事 編

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迷走に迷走を重ねた台風5号が四国を離れて本州を通過している頃、こちらの気兼ねを他所に何事もなかったかのようにドスンと松山空港へ軽やかなランディング。数年振りに訪れた愛媛県は、幸か不幸か台風一過でカラッと爽やかな陽気。

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僕は、あくまでも仕事で松山入りしたので散策らしい散策をする訳でもなく。夏期休暇で松山入りしていた彼女に伊予路を満喫して貰った。

松山市石手にあるgallery『うつわSouSou』さんへ。愛知県岡崎市で制作している「早崎志保」さんの吹きガラスの花瓶。気泡がアクセント。

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松山市千舟町にあるgallery『STROLL』さんへ。滋賀県甲賀市信楽町で作陶している「八木橋昇」さんの粉引三島リム皿。古さと新しさの共存。

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仕事終わりに一両編成の路面電車で道後温泉本館へ。神の湯でゴロゴロと次から次へと芋洗い方式で入浴。二階は満席で上がれず。。

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お盆に開催された松山まつりの一幕。野球拳おどりの各団体による路上パレード。気合いの入った子供が可愛い。

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観光客から絶大の人気を誇る松山名物「坊っちゃん列車」。爽やかな風の吹く日に乗ってみたい。

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運良く1日だけ仕事が早く切り上がったので、松山市三番町にあるgallery『うつわと雑貨の店 DONOVAN』さんへ。大分県宇佐市で作陶されている「角田淳」さんの白磁マグ。西洋骨董のような器形とほんのり青くてトロリとした釉調。

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いつの日かお天道様が頭上にある時間帯に散策してやる :-) エイエイオー








by waninogena2 | 2017-08-19 20:45 | 旅行と散歩 | Comments(0)

梅雨曇りの鳥越アート散策

すっきりしない灰色の空と身体にまとわり付くような湿感。ふと天を仰ぐと、時折、雲の滴もポツリポツリと落ちてくる。こんな日は決まって何かが起きる。なにやら惑いの一日になりそうだ。

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梅雨曇りの七月一日、浅草橋駅から程近い柳橋にあるgallery『lucite gallery』さんへ。お目当ては、岐阜県土岐市で作陶されている「大江憲一」さんの個展。

最終日とあって品薄だったが、人気のある作家なので致し方なし。切れの良さで定評のある醤油差しはあったものの、狙っていた作品は完売のようで思わず肩を落とした。。端正で流麗なフォルムとキリッと引き締まった釉調がうつくしい。

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柳橋から歩いて15分くらいだろうか。鳥越にある古道具と現代作家のgallery『白日』さんへ。およそ100年前の乾物屋の雰囲気そのままに上手く活用している。

重厚な鉄の引き戸を開けるとそのまま異世界へと繋がる。明かり取りは少なく重くて鈍い空気がずっしりと肩にのし掛かってきた。決して嫌な空気ではなく、寧ろ心地好い。少年時代にこっそり忍び込んで遊んだ秘密基地のようなドキドキとワクワクの詰まった空間だ。

ここで手にしたのは、長野県南佐久郡で制作されている「五十嵐裕貴」さんの墨黒の5寸リム皿。普段制作されている、バレエのプリンシパルが一瞬踏み込んだ力を解放して天高く舞うような薄く軽やかな轆轤挽きではない。地に足を摺り付けて移動する能楽師のようなずっしりと腰を据えた厚みと重みのある轆轤挽きである。

30年、40年と時代を超えて使っていける、実用性を重視した古道具屋の店主らしい特注品。木塊に息吹を吹き込む作家としての一面よりも、職人に近いプロダクトとしての一面を強調した仕事をすることは不本意なのかも知れない。しかし、原点を振り返ることで見えて来るものもあるはず。作家としての新たな道へと繋がりますように。

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白日さんから歩いて3分の喫茶『珈琲とチョコレート 蕪木』さんへ。ここは窓を配さない閉塞した四角い箱形空間。板チョコのような木扉を開けると、目映いばかりの光を瞬時に内に閉じ込めたであろう琥珀色の空間が広がっている。

「中村友美」さんや「渡辺遼」さんの金工作品を何気に使用されていて落とした照明の中でやわらかに光を放つ。洗練されているのに、何処か昭和の匂いがする。声のトーンを抑えた口数の少ない店主の立ち居振舞いも一役買っているのだろう。

珈琲は、滲む甘味とキレのある珀、チョコレートはベリーのような酸味のある果香を注文。ふはぁっと至福の一時。

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このままの勢いで、牛込神楽坂駅へと向かおう :-) ナンニモオキナカッタ









by waninogena2 | 2017-07-02 22:24 | 旅行と散歩 | Comments(0)

只木芳明さんと中村友美さんの展示

とある休日の昼下がり、時折、ふと思い出したかのように短く汽笛を鳴らしながら、深くなった緑の線路をガタンゴトンと走り出す。思い思いに時間を過ごす客を乗せたレトロな2両編成のJR八高線。いつもと変わらぬ長閑な町並みや田園風景、ふわりと浮かんだ乳白の雲を窓の後ろへと流しながら。

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6月17日、群馬県高崎市にあるgallery『matka まとか』さんへ行って来ました。片道170分の小旅行、胸の高鳴りが止まりません。

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古い町並みが残る本町の一画に経つ、過去に酒屋の販売に使われていた堂々たる四角い躯体の中で企画展「茶のある景色」は開催されています。

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高崎城址
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スズラン百貨店のお堀端
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水面
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交差点
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廃ビル
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matka

波打つ硝子を全面に嵌め込んだ大きな引き戸を開けると、4人の作家の静かな脈がトクントクンと聴こえてくるようです。ヴィンテージの椅子に座って熱いコーヒーと羊羮のセットを頂いたあとじっくりと品定めしました。

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企画展【お茶のある景色】
会期 : 2017.6.17 sat ー 7.2 sun
時間 : open 11:00 ー 19:00
※ 会期中休業日 火・水曜日
中村友美さん在廊日  17日
只木芳明さん在廊日  17日
浜野まゆみさん在廊日 23日

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matkaさんのHPから抜粋

「只木芳明」さんの神代楡の小鉢。刳り貫きならではの存在感とやわらかな揺らぎ。容の取り方やアウトラインに甘さを残すものの所々に覗かせる姿の良さが一蹴してくれます。不器用ながらもセンスある仕事のあとが散りばめられています。

水の中で石灰土に埋もれて約千年の時を経た神代楡。新材と違い脂気も抜けており、枯れて行く素材なんだとか。朽ちてゆく姿を想像したら手放せませんでした。

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「中村友美」さんの洋白(銅とニッケルと亜鉛の合金)のスプーン。一枚板から切り出したあと槌で丹念に叩いての成形です。

薬師が使っていた骨董スプーンから着想を得ています。蓮弁の形をしてるのは、使い勝手と言うよりも、人の命に関わる神聖な道具だからなのかも知れません。意外にもプリンのカップの端まで掬えるのだそうです。

姿形は勿論のこと長さや重さも僕の感覚に合っていて使い勝手の良さに嬉しくなります。

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お二人とお話して共通しているのは点数が作れないこと。だからこそ一点一点に気持ちを込めて制作されています。その気概が作品を通して伝わってくるのでしょう。

只木芳明さんは、僕と同じく人見知り。距離が固まってしまう前に勇気をもって話し掛けます。そのタイミングを見誤るとあとはグダグタなのだそうです。眼には涼やかながらも愚直な光を宿していて、何がなんでもやってやるぞと言う気持ちに溢れています。

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中村友美さんは、僕と違って気遣いの人。テーブルを挟んでのお話し、中央には立派なブルーベリーが生けてありお互いの顔が隠れてしまいます。話すときは必ず葉の隙間から顔を覗かせて眼を合わせくれるのです。眼には静かで真摯な熱量を帯びていて強くてしなやかな芯も伺えます。

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右から新品、2年、8年の経年変化

あまりの居心地の良さから相手のご迷惑も考えず4時間近く居てしまいました。失礼しました。。滞在中にお呈茶セットを2度注文。1度目は、CAPIME blend+koi no sato(羊羮)、2度目は、HORIZON COFFEE+かもがや(蕪木さんのチョコレート)です。美味しゅうございました :-)

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matkaのオーナーさんが教えて下さった『REBEL BOOK』さんへ。少ない時間の中でこの1冊を選びました。

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帰りは電車の乗り継ぎが悪く195分も掛かってしまいました :-( ヒャー








by waninogena2 | 2017-06-18 11:25 | 旅行と散歩 | Comments(0)

梅雨の晴れ間の東京アート散策

咳喘息になってから四十日、吸入器がないと話すことすらままならず。言葉と一緒に無くした脳みその使い途、少しばかり腐っているのか文章がうまく綴れない。。

六月十六日、中央区八丁堀にあるgallery『プラグマタ』さんで手にした純銀のカトラリー。東京都で制作されている「鎌田奈穂」さんのシンプルな形に浮かぶ槌の叩き目の美しいスプーン。
京都市左京区にある本屋『恵文社 生活館』で手にした白磁の輪花皿。手にしてからもう十年は経つだろうか。高台裏に23の刻印があるのだけれど、今となっては誰の作品だか分からない。不均衡な鎬がリズミカルで見ていて楽しい。

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上野へ移動して、『東京都美術館』で開催されているボイマンス美術館所蔵「ブリューゲル バベルの塔」展へ。「ヒエロニムス・ボス」と「ピーテル・ブリューゲル1世」は、日本で言うところの奇想絵師と言ったところ。奇天烈な怪物が所狭しと散りばめられていて子供のように目を爛々とさせながら。

それにしてもモチーフが細かすぎてオペラグラスがないと辛い。。朝の澄んだ光の中で手元に引き寄せてじっくり堪能してみたいと思ったのは僕だけだろうか。

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それにしても梅雨の晴れ間は暑かった :-) ナツハチカイ










by waninogena2 | 2017-06-16 22:28 | 旅行と散歩 | Comments(0)


文京区千駄木にある現代作家のうつわのギャラリー 箒星+g のブログ。目に、手のひらに、そして気持ちに。日々の生活の中にある心地好いモノ達。


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