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カテゴリ:展示( 76 )

山口和宏さんの木工展 2 - うつわと果実とコーヒーと -

山口和宏木工展5日目は、新作のリム□○盆(手彫)をご紹介します。

魅せる部分、そうでない部分を巧みに使い分けられた簡素な造形です。30年の木工歴の中で身に付けた技は、極めてシンプルな業へと昇華しています。
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うきは市のjingoro cafeの一城さん(娘婿)オリジナル焙煎コーヒー豆も引き続き販売しております。

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新作のリム□盆(手彫)
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リム□盆(手彫)/下から順番に栗・栗・山桜 W270 D210 H20

隅に小さなアールを入れたことで、エッジが程好く抑えられています。底を一回り小さくしたことで、手取りのよさと重ね易さを兼ね備えています。手彫りによる鑿の跡が、朝のやわらかな日射しの中でキラキラと。

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山桜 おもて面
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山桜 うら面
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栗 おもて面
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栗 うら面

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新作のリム○盆(手彫)/山桜
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リム○盆(手彫)/山桜 Φ210 H20

抑制された表現で、掛け合わせの自由度を高くしています。洋の空気を纏いながらも、和の盆としての懐の深さも。あなたなら何を乗せますか?

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新作のリム○盆(手彫)/山桜
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リム○盆(手彫)/山桜
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リム○盆(手彫)/山桜 Φ240 H20
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リム○盆(手彫)/山桜 Φ210 H20


3月16日(土)、千駄木に1日限りのとあるカフェがOPENします。
店主は、風土のcayocoさんです。テイクアウトのマフィンとは違う内容でお届けします。山口和宏さんの木工所もある福岡県うきは市から届いたおいしい果実を使ったデザートプレートです。(限定12食)

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ご予約も承りますのでお気軽にお問い合わせください。








by waninogena2 | 2019-03-13 15:03 | 展示 | Comments(0)

山口和宏さんの木工展 1 - うつわと果実とコーヒーと -

お客様が集中することなく、途切れることなく、1つ1つ手に取りながらじっくりと選ばれる方が多く、箒星らしいゆったりとした時間の流れ方。

山口和宏さんと言えばこの形。代名詞のようなパン皿。山桜の丸皿各種、胡桃の角皿各種。買い足される方が最も多いのがこのタイプ。
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経年変化のサンプルを見ながら、好みの1枚を選んで下さる。流行に左右されることのない安定した形は、いとも容易く時間軸を越えてゆく。

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胡桃角皿と、普段使用されている胡桃角皿(3年/8年)です。

胡桃材は、仄かに赤みを帯びた濃茶へと経年変化していきます。パンでもサラダでもお肉でも。

使用後は、水洗いや中性洗剤でさっと洗って水を切り、軽くタオルで拭いたあと自然乾燥させて下さい。大掛かりな手入れをしなくても、これだけで十分、食材の持つ油分で潤す感覚です。

どうしても気になる方は、ミツロウワックスで油分補給してあげて下さい。残ったワックスは手に馴染ませてハンドクリーム代わりに。

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胡桃□皿3種 W180 D180 H35
下から順番に、未使用品/2~3年使用/8年使用
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未使用品
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2~3年使用
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7~8年使用


山桜丸皿と、普段使用されている山桜丸皿(3年)です。山桜材は、赤みを増しながらしっとりした朱へと経年変化していきます。パンでもサラダでもお肉でも。

ナイフの傷も景色の1つとしていい風合いに変化していきます。

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山桜○皿2種/Φ180 H30
下から順番に、未使用品/3年使用
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未使用品
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3年使用


定番の□皿○皿は、最小幅150㎜から最大幅360㎜まで計10種類が並んでいます。(sold outも含む)
気になる方はお気軽にお問い合わせください。








by waninogena2 | 2019-03-11 01:19 | 展示 | Comments(0)

山口和宏さんの木工展 - うつわと果実とコーヒーと -

箒星に於いて3月9日(土)から、福岡県うきは市の木工家・山口和宏さんの木工展を開催します。

やさしく包み込むような包容力のある木の皿や道具は、山口和宏さんの人柄そのもののようです。
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耳納連山の麓、昨年の夏にオープンしたばかりの木の道具と喫茶のお店「Jingoro」 そこで腕を奮うふき子さん(娘)の焼菓子と、いっせいさん(娘婿)のオリジナル焙煎コーヒー、9日(土)・16日(土)に開催する1DAY Cafeでは、果実を使った焼菓子に合わせて、山口さん一家と交流のある陶芸家・大村剛さん黒畑日佐代さん夫妻の特製マグでコーヒーを提供します。

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風も光も人も水も。
うつくしく折り重なる稜線の、耳納連山の麓に小さな木工所はあります。森から削り出す簡素な形と閑かに漂う鑿の跡。30年紡ぎ続けてきた手仕事の器を、今日も食卓に届けています。

山の向こうに果実の森があるらしい。

ふとそんな話を耳にした。山口和宏さんの木の皿に、ふき子さんの果実のお菓子を乗せて、一城さんの焙煎コーヒーをひと口。役者は揃った。

季節は早春、おいしい予感が止まらない。



山口和宏木工展 - うつわと果実とコーヒーと -
会期 2019年3月9日(土) - 3月17日(日)
営業時間 11:00 - 18:00 会期中無休
 3月11日(月) 12:00-17:00
 最終日 17:00まで
作家在廊日 3月9日(土)

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event.1
山口和宏さんの1DAY jingoro Cafe
3月9日(土) 11:00-18:00
▲イートイン(限定10食)は、なくなり次第終了。
 12:00-14:00 限定5食/15:00-17:00 限定5食
■ふき子さん(娘)の焼菓子といっせいさん(娘婿)の
 焙煎コーヒー豆のテイクアウトあり。

event.2
cayocoさんの1DAY 風土 Cafe
3月16日(土) 12:00-18:00
●イートイン(限定12食)は、なくなり次第終了。
●cayocoさんの焼菓子のテイクアウトあり。

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Galerie 箒星
〒113-0022
東京都文京区千駄木3丁目42-7
電車
・東京メトロ千代田線 千駄木駅2番出口から徒歩5分
・JR山手線 日暮里駅北改札口から徒歩10分
・JR山手線 西日暮里駅駅前交番側から徒歩10分
バス
・上58[都営バス]上野松坂屋前行 千駄木三丁目
・草63[都営バス]浅草寿町行 千駄木三丁目








by waninogena2 | 2019-03-02 23:05 | 展示 | Comments(0)

台風一過の西荻窪アート散策 小澄正雄さんの展示 編

これまでに経験したことのないルートを辿る台風12号。いつまでも日本列島に居座らず、一分一秒でも早く大陸へと流れる中で熱帯低気圧に変わって欲しい。しばらく西日本に雨を降らせないで下さい。拙にそう思う。。

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7月30日、箒星の所用をちゃちゃっと済ませ、定休日を利用して西荻窪にあるgallery『魯山』へ。嵐の前の静けさに包まれていた展示初日から3日目とあって「小澄正雄」さんの作品は品薄状態でした。偶然にも先日antiques Gloryがイギリスの、とあるディーラーから買い付けたモノと瓜二つのグラヴィール加工の宙吹きグラスが!フランスと日本の異母兄弟と言うことで即決しました。cheers!

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写真は、antiques Glory店舗のイギリスやフランスのアンティークグラスの中ににこっそり並べてみましたの図。

重厚でずっしりした重みと宙吹きによるやわらかな揺らぎ、リズミカルに刻まれた点々模様が生まれたきたその訳をそっと僕に語り掛けてくるようです。決して幻聴ではありません。あしからず。。

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Instagramと違ってこちらは文字数無制限、駄文を無理して読む必要もなく、なんとなく流して見て頂ければ!と言うことで、Instagramよりも写真多め、文章もだらだら、マイペースに更新しております。

ちなみにこのグラス、箒星店舗には並びません。。あくまでも個人用、趣味嗜好の世界です。再びあしからず。。

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明日からまた箒星がんばります :-) 🌠








by waninogena2 | 2018-07-30 17:41 | 展示 | Comments(0)

光のステップに誘われて東京アート散策 山野邊孝・能登朝奈 夫妻の展示 編

窓一面に射し込んだやわらかな光に胸をくすぐられる。うつらうつらする僕の脳に畳み掛けるかの如く、目覚めついでによれたシャツにアイロンを掛けてみた。なんだか背筋も気持ちもシャンと伸びてくる。この勢いのままに出発してしまおう。

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2018年1月7日、目白にあるgallery『FUURO』さんで開催されている「山野邊孝・能登朝奈 展」へ。

福島県いわき市で作陶されている「山野邊孝」さんは、主に灰釉の器を、「能登朝奈」さんは、パートドヴェールを。

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以前よりお二人の実直な仕事に惹かれています。奇を衒わないそのスタイルは、昨今流行りの軽やかさとは一線を画していて、ややもすると何の変哲もない無個性になる危険性を孕んでいます。

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使ってみると分かるのですが、これほど生活に寄り添い、盛り付けるもののうつくしさを引き出してくれる器も少ないのではないでしょうか。表面的な表現に走ることはつまり、自分が主役になることです。アートであればそれも良いのかも知れません。生活雑器として考えたとき、一番必要なのは主役ではなく脇役だと思うのです。

映画の世界に置き換えてみると、後々にまでイメージを残す主役俳優と同じくらい重宝されるのは脇役です。名脇役がいてこその主役とも言えます。

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「僕の器は、個展よりも常設に向いた器なんです。」と話されていました。ハレの器と言うよりも日常のと言う意味なのでしょう。

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胎土や木灰選び、土地の関係上どうしても制限されてしまうこともあるようです。それでも、うまれた土地で作陶することに意味があるのかも知れません。正面を見据えた真っ直ぐな視線で丁寧に話されていた姿がとても強く印象に刻まれています。


【山野邊孝・能登朝奈 展】
会期 2018.1.6(土)-1.11(木)
時間 12:00-19:00 (最終日17:00まで)
在廊 6(土) 7(日)
場所 FUURO


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次回は、妻でもあり作家でもある能登朝奈さんともじっくりお話してみたいと思います。重厚な造形と内に宿した静かな光、小さな遊び心がとても素敵でした。

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二つの灰釉小鉢を買い足しました :-)ツカイヤスイ








by waninogena2 | 2018-01-10 12:39 | 展示 | Comments(0)

秋気に誘われて彩の国アート散策1 小倉広太郎さんの展示 編

仕事の合間を縫うように取れた秋らしい雲の広がる穏やかな一日。電車に揺られながらコクリコクリと眠りに落ちた。

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11月20日、東浦和駅から少し離れた閑静な住宅街にあるgallery『takase』さんへ。目指したのは滋賀県で制作されている木工家「小倉広太郎」さんの個展「寂光」。

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手入れの行き届いた静寂な空間、やわらかな光に浮かび上がる作品。テーマに相応しく、空間と作品が互いに呼応し合っていた。

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僕らが扉を開けた時間、丁度取材が入っていたらしく緊張感が微かに漂っていた。邪魔にならないように声を潜め、存在を薄めながら、部屋から部屋へと渡り歩く。時折、取材の合間を縫って店主が声を掛けてくれる。スーッと現れて、スーッと消える。その繰返しが何故だか心地好い。

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空間を生かしながら、今表現したいものへの挑戦。作家と店主の気概がそこかしこに溢れていて、逐には近江の大切な仲間達も連れてきた。

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削る、刳り貫く、挽く、繕う。これまでの仕事の精度を深めたり、新たな表現へ取り組んだり。今後更に広がって行くであろう作家としての創造性と可能性。

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小倉広太郎さんの仕事からは、優美さと隅々にまで行き届いた丁寧な視線を感じます。それは大作においても然り。「これに粗野で大胆不敵な部分が加われば鬼に金棒だろうか。優美な面を極限まで追求する手もあるか。」あれこれと勝手に夢想してしまうのです。

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小さな美術館の体を成す静かな空間で、一つ一つ吟味しながらの作品選び。琴線に触れたものの中から二つのセレクト。木目がうつくしい樫のパン皿と東南アジア原産の鉄刀木(タガヤサン)の箸。

日常の中でどのように経年変化していくのだろう :-) サザナミガユレルダケ








by waninogena2 | 2017-11-28 16:20 | 展示 | Comments(0)

晩秋の東京アート散策2 平松壯さんの展示 編

東京メトロに潜り込み、人工のトンネルを駆け抜けること13分、地上に上がると薄雲を通して降り注ぐ光に押された僕の分身は、すっかりと細く長くなっていた。

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11月11日、銀座一丁目にあるgallery『Fragile』さんで開催されていた「平松壯」さんの個展へ。

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故・青木亮さんが現代美術をされていた頃から、その被写体を捉え続けてきた平松壯さん。陶芸とはこんなにも面白く、こんなにも広がりのあるものなのかと触発されて、居ても立っても居られずこの世界に飛び込んだそうだ。

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フィルターを通したレンズ越しの世界から、角膜に直に写る世界へと。数多の被写体を捉えてきた確かな目と感性で土と炎をの本質を捉えようとしている。

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衒いのない素直なフォルムと艶のある表層、主張し過ぎないことが最大の個性となり、臓腑に染み込んでくるような外連味のない美しさに魅了されてしまった。

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持ち帰ったのは、今では手に入らなくなった越前の胎土を使った鉄釉の酒器。口縁に広がりを持たせた優美なフォルム。還元焼成による沈んだ碧の広がりがうつくしい。

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下戸な僕は、熱いお茶を煎れて楽しむことにした:-) ズズズ








by waninogena2 | 2017-11-22 22:04 | 展示 | Comments(0)

晩秋の東京アート散策1 松原竜馬さんの展示 編

ふんわりとした薄いヴェールが秋の空をそっと包み込む。昨日よりも光がやわらかくなり、街の色を幾ばくか落としている。心なしか風も吹いてきた。

日をめくる毎に、秋は着実に終焉へと向かい、冬を迎える準備が整い出す。昨日よりも体感温度が下がった気がする。

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11月11日、南青山にある『BLOOM & BRANCH AOYAMA』さんの一画で開催されている、「松原竜馬 その一杯に 展」へ。

穏やかな人柄を写し取ったようなやさしい釉調のスリップマグを始めとした、熱いコーヒーをつい淹れたくなるようなこれからの季節に相応しい催しです。

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大分県宇佐市で作陶されている「松原竜馬」さんは、褐色の胎土にトロリとした白化粧の粉引に定評があります。主張し過ぎないフォルムとどっしりした高台は、日常の中でこそ際立つ存在です。

定番の粉引、注力している飴釉スリップ、白の胎土を型で抜いて黄釉を纏わせた新作までと見処でいっぱいです。

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「17~18世紀のイギリスで作られたガレナ釉のスリップウェアで良いものかあったら手に入れたい。」

現地でも良い状態で手頃な価格のものとなると中々に見つかりません。日常使いの器であるが故の宿命と言っても良いでしょう。

スリップウェアだけに留まらず、その時代のジャグが持つ素朴で野趣溢れる造形も再現したいのだけれど、不器用な手が言うことを聞いてくれないそうです。手が言うことを聞かないのならば、せめて脳裏に焼き付けることで、気持ちから近づけようとしているのかも知れません。

主張し過ぎない器の中には、そんな熱い想いが多分に含まれているのです。

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【松原竜馬 その一杯に】
会 期:11月11日(土)〜11月19日(日)
在廊日:11日(土)
場 所:BLOOM&BRANCH AOYAMA
時 間:11時〜20時

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器を選んでいる間も店内に広がる淹れたてコーヒーの芳醇な香りに鼻腔を擽られたのでした :-)プハー








by waninogena2 | 2017-11-17 11:05 | 展示 | Comments(0)

晩秋の東急沿線アート散策 城進さんの展示 編

目を見張る程に澄みきった空、ついつい大きく深呼吸してしまう。空気はかすかに甘く、スーっと喉元を通りすぎていく。「うん、美味い。」そんな気がする程に、空から降りてくるさらりとした風が街を包んでいた。

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青天に恵まれた11月10日、二子玉川駅から程近いgallery『KOHORO』さんで開催されている「城進 展」へ。

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伊賀市丸柱で作陶されているのですが、伊賀の土でなく、信楽の土に海外から取り寄せた土をブレンドして使っているそうです。

西アフリカの泥染紋様を下地に、象篏の技法を用い、独自解釈で落とし込んだ代名詞でもある鉄絵。力強くも繊細で無国籍な仕上がりは、和洋を問わない懐の深さがある。

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此度の個展では、飴釉や灰釉粉引、白磁に耐熱と焼〆以外のほとんど網羅されているのではないだろうか。あれもこれもと手に取っていると、あっと言う間に時間が過ぎていく。

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城進さんは、再現性の高い作家であるように思う。一目で誰の作品かが分かる独自のフォルムと釉調。重点を変えずに定まった形を見出だし、重心やサイズを変えながら幅広い作品へと昇華させていく。器用な手先から生まれる器は温もりで溢れている。

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【城進 展】
会期 2017.11.10(金) - 11.1(日)
時間 11:00 - 19:00
場所 KOHORO 二子玉川

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いつか自分にもと願っていた育児休暇中の榎原陽子さんの土鍋の蓋の持ち手と、夫である城進さんの黒飴釉の耐熱土鍋の蓋の持ち手のフォルムが重なって見えたのは僕だけだろうか:-)

10年以上前に三重県関市のgallery『而今禾』さんで求めて、兄に贈った榎原陽子さんの一人土鍋。家族を持った今も現役で頑張っているようだ。








by waninogena2 | 2017-11-12 20:09 | 展示 | Comments(0)

秋晴れの東京アート散策2 野口悦士さんの展示 編

自由ヶ丘の歩行者天国から、電車を乗り継いで銀座の歩行者天国へ。人混みは本当に苦手なので一気に疲れが吹き出てくる。兎にも角にも、百貨店の上階へと移動すれば人が減るに違いない。落ち着いた空間がそこにあると願いながらエスカレーターへ飛び乗った。

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10月8日の2件目、駅直結の銀座三越7階にあるgalleryで開催中の「野口悦士・中澤希水 二人展 ー 陶と書 ー」へ。土と墨が織り成す生活にも寄り添うアートな世界を楽しんで来ました。

秋晴れの東京アート散策2 野口悦士さんの展示 編_f0351305_11592119.jpeg

書道家「中澤希水」さんは、濃淡や滲みと言った墨の持つ魅力を引き出しながら、抽象絵画を思わせる文字の形状や空間使いで紙上にのびやかに表現されていました。同じ空間には、心地好さそうに陶芸家「野口悦士」さんのうつわも並んでいます。代名詞の南蛮焼〆や白化粧だけでなく、新作の籾殻に埋めて焼いた焼〆やデンマーク白釉もあり見所いっぱいです。

籾殻の焼〆は、海底に100年沈んでいた鉱物を引き上げたかのような質感と色味で見る者を惹き付けます。デンマーク白釉は、胎土もデンマークのものを使い厚手の器体に厚手の釉薬を掛けたどっしりとした重量感で見る者を圧倒します。

今回、希悦と言う名称で絵付けの器も紹介されていました。野口悦士さんのおおらかな器体に、中澤希水さんののびやかな線で新たな
命を吹き込まれたコラボレーション作品です。(百貨店なので写真はNGでした。。)

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3年前、たった1度会っただけなのに鮮明に覚えて下さっていました。これと言った特徴のない僕にとっては本当に驚きでした。

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作家にとっての3年と言う月日の大きさを肌で実感しました。表現の幅は広がり、より豊かな世界を構築されていました。従来からある強さやおおらかさに加えて、より一層の遊び心や渋味で胸の内側をグッと鷲掴みされた感じです。ここに辿り着くのにどれ程の濃密な時間を過ごして来たのでしょう。形は違えど僕もうかうかしていられません。

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この日は、まだまだ散策が続きます :-)ワクワク








by waninogena2 | 2017-10-09 23:04 | 展示 | Comments(0)


文京区千駄木にある現代作家のうつわのギャラリー 箒星+g のブログ。目に、手のひらに、そして気持ちに。日々の生活の中にある心地好いモノ達。


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