人気ブログランキング |

カテゴリ:展示( 15 )

塩鶴るりこさんの陶展 - 後記 -

季節を折り重ねるように必然性をもって歩まれてきた塩鶴るりこさんの陶展 - 食の記憶 - は、無事に9日間の会期を終えることが出来ました。
「ようやくここまで来れました。」と話されていた彼女のこれまでを物語るような、短くも重みのある言葉が僕の頭から離れません。

塩鶴るりこさんの陶展 - 後記 -_f0351305_17475144.jpg

窯業の盛んな有田で10年の職人修行を経て27歳の時に独立します。一念発起して登り窯の築窯に選んだ地は、現在も工房を構えている伊万里でした。独立してからは取引先もなく地を這うような生活だったと。有田の行商の無理難題な注文を負けん気の強さで一つ一つクリアしていくうちに、現在のように料理人や料亭からも信頼を得るに至りました。

塩鶴るりこさんの陶展 - 後記 -_f0351305_22061693.jpg

26・27歳の頃、伊万里にある櫨ノ谷窯の故・吉野靖義氏の門を叩きます。陶芸の技術を習うのではなく、陶芸に取り組む姿勢のみを請うたのだそうです。

塩鶴るりこさんの陶展 - 後記 -_f0351305_20224937.jpg

独立して間もなくは、市販の材料を手にしていました。その当時は、まるで暗闇の中をあてもなく歩いているようだったと。ある時、古唐津を現代に甦らせた唐津焼の名手であった故・西岡小十氏に土を提供していた専門の土掘り師と出会ったことが転機となります。原土の可能性を知ったことでひとすじの光が射し込み閉じていた目が開かれたのだと。

塩鶴るりこさんの陶展 - 後記 -_f0351305_22070615.jpg

唐津の陶芸家・川上清美氏が窯を訪ねてきたことも転機の一つとなりました。訪問から数年後、川上氏の紹介で一人の女性が訪ねて来ます。二十年を経た現在でも薪割りや土づくりを傍らで手伝っています。その女性無しでは現在の自分は考えられない。分身のような存在なのだそうです。
塩鶴るりこさんの陶展 - 後記 -_f0351305_20282918.jpg
様々な人との出会いが自分を育ててくれた。一人ではここまで来れなかった。彼女の頭上には常に陶芸があると言います。辿り着くことのない極みを目標に今日も作陶に励んでいるのです。

18歳 有田で職人としてスタート
  轆轤・赤絵・染付を10年
27歳 伊万里に登り窯を築窯
  唐津焼を始める
40代 磁器も手掛けるようになる
50代 都内のGALLERYで個展
  現在に至る

塩鶴るりこさんの陶展 - 後記 -_f0351305_22074634.jpg

塩鶴さんと話していると陶芸とは祈りにも似た行為なのだと痛感させられます。己とひたすら向かい合うそんな時間なのだと。周りとの調和が必要なのだと。だからこそ生まれくるうつわは、慈しみ深いものとなるのでしょう。

箒星での次回の展示は、2020年の春頃の予定です。表現者としての塩鶴るりこさんを皆様にご紹介出来ればと考えております。

「ようやく気持ち・技術・材料の基盤が整ってきました。これまでの自分は、高みの中で幅を広げてきました。これからの10年は、深く掘り下げることに費やしていきたいです。」

来年は、2月に南青山のうつわ楓、6月に上目黒のPond Galleryで個展を予定しております。どうぞ足をお運び下さいませ。









by waninogena2 | 2018-11-05 17:47 | 展示 | Comments(0)

塩鶴るりこさんの陶展 - 食の記憶 - 7

塩鶴るりこ陶展の最終日は、一点ものをご紹介します。
ここまで実用性の高い食器の数々をご紹介してきましたが、ここでは表現者としての一面をご紹介します。

紐づくりや叩き等のうつわにおいて、質実剛健な中に含まれるたおやかな造形は本当にうつくしいです。積み重ねてきた陶歴に裏打ちされた表現技術がやわらかに光ります。

塩鶴るりこさんの陶展 - 食の記憶 - 7_f0351305_22343742.jpg
朝鮮唐津たたき楕円鉢 sold out

塩鶴るりこさんの陶展 - 食の記憶 - 7_f0351305_22351963.jpg
磁器みかん釉鉢 Φ212~216

塩鶴るりこさんの陶展 - 食の記憶 - 7_f0351305_22353446.jpg
粉引段々鉢 Φ240

塩鶴るりこさんの陶展 - 食の記憶 - 7_f0351305_22354986.jpg
粉引〆紋鉢 Φ164~172

塩鶴るりこさんの陶展 - 食の記憶 - 7_f0351305_22360061.jpg
粉引印花鉢 Φ128~137

塩鶴るりこさんの陶展 - 食の記憶 - 7_f0351305_22361385.jpg
朝鮮唐津角大鉢 W235 D240








by waninogena2 | 2018-11-04 22:33 | 展示 | Comments(0)

塩鶴るりこさんの陶展 - 食の記憶 - 6

塩鶴るりこさんの陶展8日目は、本展の主要テーマでもある白米を美味しく食べる為の碗をご紹介します。

日本人にとって切っても切れない関係である白米を、美味しく食べる為の形を導き出して貰いました。手取りの良さと奥ゆかしい表情がより一層に甘みを引き立ててくれることでしょう。

美味しいごはんに欠かせない唐津焼の飯碗や小鉢です。表情や形状、サイズは多岐に渡ります。

塩鶴るりこさんの陶展 - 食の記憶 - 6_f0351305_22425184.jpg
皮鯨飯碗 Φ117

塩鶴るりこさんの陶展 - 食の記憶 - 6_f0351305_22465953.jpg
皮鯨飯碗 sold out

塩鶴るりこさんの陶展 - 食の記憶 - 6_f0351305_22471753.jpg
無地唐津飯碗 Φ110~117

塩鶴るりこさんの陶展 - 食の記憶 - 6_f0351305_22451700.jpg
斑唐津茶漬碗 Φ136

塩鶴るりこさんの陶展 - 食の記憶 - 6_f0351305_22454290.jpg
絵唐津茶漬碗 Φ118

塩鶴るりこさんの陶展 - 食の記憶 - 6_f0351305_22463783.jpg
絵唐津チューリップ小鉢 sold out

塩鶴るりこさんの陶展 - 食の記憶 - 6_f0351305_22562682.jpg
飴釉茶漬碗

塩鶴るりこさんの陶展 - 食の記憶 - 6_f0351305_22564180.jpg
飴釉小鉢/朝鮮唐津小鉢

粉引の飯碗や碗です。茶碗にも転用出来る懐の深さがあります。茶道に用いる格式のある碗ではなく、暮らしの中にある気取りの要らない碗です。

塩鶴るりこさんの陶展 - 食の記憶 - 6_f0351305_22492294.jpg
粉引き十草飯碗 Φ120

塩鶴るりこさんの陶展 - 食の記憶 - 6_f0351305_22504172.jpg
刷毛目飯碗(風化長石) Φ116

塩鶴るりこさんの陶展 - 食の記憶 - 6_f0351305_22510545.jpg
刷毛目飯碗(風化長石) Φ132

塩鶴るりこさんの陶展 - 食の記憶 - 6_f0351305_22513956.jpg
粉引碗 Φ122

塩鶴るりこさんの陶展 - 食の記憶 - 6_f0351305_22520592.jpg
粉引き碗 Φ114

塩鶴るりこさんの陶展 - 食の記憶 - 6_f0351305_22525740.jpg
刷毛目碗 Φ135

塩鶴るりこさんの陶展 - 食の記憶 - 6_f0351305_22533530.jpg
刷毛目碗








by waninogena2 | 2018-11-03 22:42 | 展示 | Comments(0)

塩鶴るりこさんの陶展 - 食の記憶 - 5

独立以来自ら山に入り掘り出すのは勿論のこと、陶芸家・西岡小十にも納めていた専門の掘り師から上質な土を譲って貰ったり、大枚を叩いて良質な土を手に入れたりしています。時には、偶然干上がった池底から土を持ち帰ったりと、現在広がりを見せている土マニアの先駆けとも呼べるのではないでしょうか。

塩鶴るりこさんの陶展 - 食の記憶 - 5_f0351305_22380834.jpg
sold out

塩鶴るりこさんの陶展8日目は、美味しいお酒に欠かせない片口や土瓶をご紹介します。唐津焼の朴訥とした渋みは、酒との相性も非常に良くて使い込む程に角が取れ柔肌の如き艶を増してくれるのです。

塩鶴るりこさんの陶展 - 食の記憶 - 5_f0351305_21503007.jpg
飴釉片口鉢

塩鶴るりこさんの陶展 - 食の記憶 - 5_f0351305_21504890.jpg
黒唐津片口鉢 sold out

塩鶴るりこさんの陶展 - 食の記憶 - 5_f0351305_21501207.jpg
白磁片口・湯冷・酒器

塩鶴るりこさんの陶展 - 食の記憶 - 5_f0351305_21510877.jpg
磁器みかん釉点々片口小鉢

塩鶴るりこさんの陶展 - 食の記憶 - 5_f0351305_21512540.jpg
斑唐津五方珍味 Φ64

塩鶴るりこさんの陶展 - 食の記憶 - 5_f0351305_21515736.jpg
飴釉薬五方珍味 Φ61

土に拘り表情に遊んだぐい呑や盃は、大人心をくすぐる嗜好品の一つと呼べるでしょう。口縁を濡らした酒の滴を器胎に馴染ませるように撫で回す人も居る程に。

塩鶴るりこさんの陶展 - 食の記憶 - 5_f0351305_21562340.jpg
粉引ぐい呑

塩鶴るりこさんの陶展 - 食の記憶 - 5_f0351305_21565299.jpg
無地唐津ぐい呑

塩鶴るりこさんの陶展 - 食の記憶 - 5_f0351305_21575788.jpg
斑唐津ぐい呑

塩鶴るりこさんの陶展 - 食の記憶 - 5_f0351305_21582545.jpg
斑唐津盃

塩鶴るりこさんの陶展 - 食の記憶 - 5_f0351305_21592633.jpg
斑唐津ぐい呑

塩鶴るりこさんの陶展 - 食の記憶 - 5_f0351305_21585612.jpg
無地唐津盃(山瀬土)








by waninogena2 | 2018-11-03 21:48 | 展示 | Comments(0)

塩鶴るりこさんの陶展 - 食の記憶 - 4

塩鶴るりこ陶展7日目は、ポットや土瓶、湯呑などの茶器ご紹介します。唐津焼は、「一楽、二萩、三唐津」と称される程に名高いものであると同時に、唐津物と呼ばれるくらいに一般的なやきものでもあります。

塩鶴るりこさんの陶展 - 食の記憶 - 4_f0351305_21305357.jpg
粉引土瓶/絵唐津筒湯呑

塩鶴るりこさんの陶展 - 食の記憶 - 4_f0351305_23305468.jpg
絵唐津筒湯呑 sold out

塩鶴るりこさんの生み出す茶器は、日々の暮らしに根差した素朴で現代的な物も多く、格式高い茶器の世界からは一線を引いた場所にあります。無地唐津や絵唐津、斑唐津や朝鮮唐津、皮鯨に粉引・白磁窯変と多岐に渡る技法を用いて軽やかに表現しています。

塩鶴るりこさんの陶展 - 食の記憶 - 4_f0351305_21313504.jpg
無地唐津ポット

塩鶴るりこさんの陶展 - 食の記憶 - 4_f0351305_21315256.jpg
粉引ポット

塩鶴るりこさんの陶展 - 食の記憶 - 4_f0351305_21321995.jpg
斑唐津ポット

塩鶴るりこさんの陶展 - 食の記憶 - 4_f0351305_21323271.jpg
斑唐津土瓶

塩鶴るりこさんの陶展 - 食の記憶 - 4_f0351305_21325552.jpg
粉引き土瓶

意匠の凝らされた湯呑や汲出は、一見すると格式ある佇まいでもありますが、電子レンジや食洗機にも使える実用性を兼ね備えていることに驚きを隠せません。一昼夜かけて1,350度と言う高温で焼抜かれていることもその要因なのでしょう。

塩鶴るりこさんの陶展 - 食の記憶 - 4_f0351305_23301621.jpg
粉引しのぎ十草湯呑 sold out

塩鶴るりこさんの陶展 - 食の記憶 - 4_f0351305_23303114.jpg
朝鮮唐津しのぎ筒湯呑(小) sold out

塩鶴るりこさんの陶展 - 食の記憶 - 4_f0351305_21334561.jpg
絵唐津汲出(小) 残1

塩鶴るりこさんの陶展 - 食の記憶 - 4_f0351305_21340061.jpg
絵唐津筒湯呑 sold out

塩鶴るりこさんの陶展 - 食の記憶 - 4_f0351305_21342756.jpg
皮鯨汲出(小) 残2

塩鶴るりこさんの陶展 - 食の記憶 - 4_f0351305_21344017.jpg
磁器窯変広高台湯呑 sold out

塩鶴るりこさんの陶展 - 食の記憶 - 4_f0351305_21350470.jpg
朝鮮唐津しのぎコップ(中) 残1








by waninogena2 | 2018-11-02 21:30 | 展示 | Comments(0)

塩鶴るりこさんの陶展 - 食の記憶 - 3

塩鶴るりこ陶展5日目は、たたらによる丸皿・角皿をご紹介します。
轆轤を使わずに薄く伸ばした陶板を型に押し当てて槌で叩きながら形にしていきます。型から外すときに生まれる揺らぎが光をやわらかく反射してくれます。

塩鶴るりこさんの陶展 - 食の記憶 - 3_f0351305_18542983.jpg

三島の特徴として、うつわの表面を彫り込み白土を埋める象嵌技法があります。塩鶴るりこさんの三島の一つに、磁器土で作った櫛目紋様の丸印を押し当てて出来た無数の穴に磁器土を埋めたものがあります。陶土と陶石の融合と窯変が生み出す表情がおもしろくてつい魅入ってしまうのです。

塩鶴るりこさんの陶展 - 食の記憶 - 3_f0351305_18492237.jpg
塩鶴るりこさんの陶展 - 食の記憶 - 3_f0351305_18541691.jpg
三島豆皿3.5寸 残3

塩鶴るりこさんの陶展 - 食の記憶 - 3_f0351305_18493957.jpg
塩鶴るりこさんの陶展 - 食の記憶 - 3_f0351305_18425577.jpeg
三島丸皿6寸 残2

塩鶴るりこさんの陶展 - 食の記憶 - 3_f0351305_18500134.jpg
塩鶴るりこさんの陶展 - 食の記憶 - 3_f0351305_18534218.jpg
飴釉丸皿6寸 残1

塩鶴るりこさんの陶展 - 食の記憶 - 3_f0351305_20083894.jpg

丸皿が多い食卓に一つ加えるだけで、テーブル上に変化を与えて楽しくさせてくれるのが角皿です。

塩鶴るりこさんの陶展 - 食の記憶 - 3_f0351305_20090954.jpg
塩鶴るりこさんの陶展 - 食の記憶 - 3_f0351305_20092734.jpeg
青唐津長角皿 残1
W235 D160

藁灰釉と飴釉が高い温度で溶けて混じり合い、朝鮮唐津特有のマーブル紋様を描いています。なぜ掛け分けでなく、朝鮮唐津と呼ばれるのでしょうか。定かではありませんが、朝鮮半島から伝わり、唐津の地で作られたからでしょうか。想像を巡らしてみるのも一興ですね。

塩鶴るりこさんの陶展 - 食の記憶 - 3_f0351305_20100009.jpg
塩鶴るりこさんの陶展 - 食の記憶 - 3_f0351305_20103975.jpeg
朝鮮唐津角皿 残1
W170 D170

塩鶴るりこさんの陶展 - 食の記憶 - 3_f0351305_20115512.jpg
塩鶴るりこさんの陶展 - 食の記憶 - 3_f0351305_20113445.jpeg
飴釉角皿 残2
W170 D170









by waninogena2 | 2018-10-31 18:39 | 展示 | Comments(0)

塩鶴るりこさんの陶展 - 食の記憶 - 2

あたまのキャパが本当にちいさい。幾つもの事象が重なると熱風をプシューと噴き出すようにすぐにパンパンになってしまう。それでも暇よりも良いと言い聞かせながらなんとか一日を乗り切る。いつになったら頭脳明晰、冷静な自分に出会えるのだろう。そんなこんなで陶展4日目を終えた。

塩鶴るりこさんの陶展 - 食の記憶 - 2_f0351305_23592721.jpg

うつわの基本でもある轆轤引きの陶器平皿3種です。陶歴41年の高い技術に裏打ちされた淀みない表現に想像力を掻き立てられます。

塩鶴るりこさんの陶展 - 食の記憶 - 2_f0351305_23563697.jpg
塩鶴るりこさんの陶展 - 食の記憶 - 2_f0351305_23571381.jpeg
絵唐津7寸皿 sold out
霞の中に消え入るようなやわらかな筆致の絵とデザイン化された皮鯨。余白を生かした盛り付けに挑戦してみたい。

塩鶴るりこさんの陶展 - 食の記憶 - 2_f0351305_23574442.jpg
塩鶴るりこさんの陶展 - 食の記憶 - 2_f0351305_23580568.jpg
かいらぎ7寸皿 残2
日本画家・大野俶高を思わせる線刻の画力と釉が縮れて粒状になった梅花皮・リムの掛け合わせによる陰影がうつくしい。

塩鶴るりこさんの陶展 - 食の記憶 - 2_f0351305_23583954.jpg
塩鶴るりこさんの陶展 - 食の記憶 - 2_f0351305_23585157.jpg
渕朝鮮6.5寸 残1
表面の藁灰釉と裏面の飴釉、エッジの効いた渕部分で溶けた釉が混じり合い朝鮮唐津となる。


うつわの基本でもある轆轤引き磁器平皿3種です。薪窯ならではの深みとみかん釉の青みがかった清廉さが映えます。女性ならではのやわらかな遊び心に溢れています。

塩鶴るりこさんの陶展 - 食の記憶 - 2_f0351305_23595673.jpg
塩鶴るりこさんの陶展 - 食の記憶 - 2_f0351305_00001406.jpg
みかん釉染付皿6.5寸 残1

塩鶴るりこさんの陶展 - 食の記憶 - 2_f0351305_00003349.jpg
塩鶴るりこさんの陶展 - 食の記憶 - 2_f0351305_00005113.jpg
みかん釉染付しのぎ6.5寸 残1

塩鶴るりこさんの陶展 - 食の記憶 - 2_f0351305_00012240.jpg
塩鶴るりこさんの陶展 - 食の記憶 - 2_f0351305_00013382.jpg
みかん釉しのぎ4.5寸

有田での職人時代に培った轆轤・染付の基本技術を応用して現在の磁器皿が生まれています。使い手の側に立ち続ける作家の真摯な姿勢につい息を呑むのです。

本展では、作家のご厚意もあり注文も承っております。枚数が必要な方やこういったものが欲しいと言う方は是非ご相談下さい。








by waninogena2 | 2018-10-30 23:54 | 展示 | Comments(0)

塩鶴るりこさんの陶展 - 食の記憶 - 1

作家在廊日を終えてようやく落ち着きを取り戻してきました。最初の追加分も届いてますのでこれから少しずつ写真をアップしていきます。週末に向けてもう一度追加が入る予定です。

塩鶴るりこさんの陶展 - 食の記憶 - 1_f0351305_21203343.jpg

伊万里の陶芸家・塩鶴るりこさんの花器と根津の花木屋・岡野廣美さんの手生けの花の共演です。
掛け分け、絵唐津、黒唐津、無地唐津に粉引きと多種多様な花器に根津の花木屋・岡野廣美さんの手によって花が生けられました。手のひらに収まるちいさな壺は、ちいさな草花をやさしく受け止めて空間をやわらかく演出してくれています。
日々の暮らしに溶け込む座辺の彩りをお楽しみ下さい。

塩鶴るりこさんの陶展 - 食の記憶 - 1_f0351305_21002042.jpg
粉引小壺
紅蔦と菊

塩鶴るりこさんの陶展 - 食の記憶 - 1_f0351305_18550686.jpg
掛分小壺 sold out
シンフォリカリポスと菊

塩鶴るりこさんの陶展 - 食の記憶 - 1_f0351305_19511456.jpg
絵唐津小壺
孔雀草と菊

塩鶴るりこさんの陶展 - 食の記憶 - 1_f0351305_18555379.jpg
黒唐津双耳小壺
竜胆と菊

塩鶴るりこさんの陶展 - 食の記憶 - 1_f0351305_19514414.jpg
無地唐津小壺
薔薇

塩鶴るりこさんの陶展 - 食の記憶 - 1_f0351305_19530663.jpg
粉引小壺
吾亦紅と竜胆

塩鶴るりこさんの陶展 - 食の記憶 - 1_f0351305_21005591.jpg
粉引小壺
キャスケード

素朴な焼き物と古道具が並ぶ空間に秋の草花が映えます。自然の差し色が入ることで控えめだったものが生き生きと光を放ち始めたようです。
白磁、黒唐津、朝鮮唐津を轆轤や紐づくり、叩きなど変幻自在な技法で表現された壺は、野の草花を力強く受け止めて空間に活力を与えてくれています。

塩鶴るりこさんの陶展 - 食の記憶 - 1_f0351305_20361447.jpg
みかん釉磁器片口
秋の草花

塩鶴るりこさんの陶展 - 食の記憶 - 1_f0351305_20364834.jpg
みかん釉磁器壺
ワックスフラワーと竜胆

塩鶴るりこさんの陶展 - 食の記憶 - 1_f0351305_21094133.jpg
黒唐津壺
エノコロクサと野薔薇の実とスプレー菊

塩鶴るりこさんの陶展 - 食の記憶 - 1_f0351305_20375984.jpg
朝鮮唐津壺
野薔薇の実と竜胆とイペリカム

塩鶴るりこさんの陶展 - 食の記憶 - 1_f0351305_21130360.jpg
朝鮮唐津壺
月桃と孔雀草と竜胆

塩鶴るりこさんの陶展 - 食の記憶 - 1_f0351305_21101938.jpg
みかん釉磁器壺
老柿とスプレー菊

塩鶴るりこさんの陶展 - 食の記憶 - 1_f0351305_21104048.jpg
根津花木屋・岡野廣美さんによる即興の手生け

器は料理を盛られて初めて完成すると言われるように、空間にも同じことが言えるのではないでしょうか。日々の暮らしになくても良い草花ですが、同時に無くてはならない大切なものでもあるのです。やさしい気持ちで食べるごはんには、幸せが詰まっています。
日々の暮らしに草花をそっと取り入れてみては如何でしょう。やさしい食卓からは自然と笑みが溢れ、何気ない会話にも一輪の花が咲くことでしょう。








by waninogena2 | 2018-10-29 18:52 | 展示 | Comments(0)

塩鶴るりこさんの陶展 - 食の記憶 -

箒星に於いて10月27日(土)から、伊万里の陶芸家・塩鶴るりこさんの陶展を開催します。その作域は広く、ご自身でも把握しきれていないのだとか。料亭や料理人からの注文に応えてきたことからも分かるように、暮らしに根差した食器に重きを置かれています。

これから紡がれてゆく皆さんの食の記憶の中に、塩鶴るりこさんの慈愛に満ちた器たちをそっと添えて頂ければ幸いです。

塩鶴るりこさんの陶展 - 食の記憶 -_f0351305_17355542.jpg
常設品 磁器片口小付 sold out
W90 D79 H54

竹林の葉ずれの音、
楠の木漏れ日、
庭の小さな花、
犬のまどろむ姿、
わたしを取り巻くものの中で、
美しいと感じることを、
土と釉薬と炎が織り上げる
器たちの内に
ほんの少しでも込めてみたい
わたしの手のぬくもりを、
少しでも感じていただけたなら
幸いです。

塩鶴るりこ

塩鶴るりこさんの陶展 - 食の記憶 -_f0351305_17353210.jpeg
常設品 粉引しのぎ長四方小鉢
W128 D117 H70

塩鶴るりこさんの陶展 - 食の記憶 -_f0351305_17370648.jpg
常設 磁器水差し
W116(把手含む) D76 H80

僕がまだちいさかった頃、早く起きた母の、握った手よりも大きなおむすび。
具材は、うめぼし・おかかと至ってシンプル。味わうよりも食べることに夢中だったあの頃。満腹が一番のご馳走だった。
大人になった今、満腹よりも味わうことが一番のご馳走になった。お気に入りの器に乗せて美味しく食べる。この一連の行為が楽しくて仕様がない。
塩鶴るりこさんの器を見ていると、つい何かを乗せてみたくなる。白米のおむすびと添えられたお漬物、これだけでも充分ご馳走だ。暮らしの中の健全な器の姿が見えてきた。
過去・現在・未来。食の記憶。食の記録。


塩鶴るりこ陶展 - 食の記憶 -
会期 2018年10月27日(土) - 11月4日(日)
営業時間 11:00 - 18:00 会期中無休
作家在廊日 10月27日(土)・28日(日)


塩鶴るりこさんの陶展 - 食の記憶 -_f0351305_16562108.jpg
塩鶴るりこさんの陶展 - 食の記憶 -_f0351305_16564411.jpg



塩鶴るりこさんの陶展 - 食の記憶 -_f0351305_17504317.jpg

Galerie 箒星
〒113-0022
東京都文京区千駄木3丁目42-7
電車
・東京メトロ千代田線 千駄木駅2番出口から徒歩5分
・JR山手線 日暮里駅北改札口から徒歩10分
・JR山手線 西日暮里駅駅前交番側から徒歩10分
バス
・上58[都営バス]上野松坂屋前行 千駄木三丁目
・草63[都営バス]浅草寿町行 千駄木三丁目










by waninogena2 | 2018-10-15 16:55 | 展示 | Comments(0)

箒星のアンティーク

くるくるくるっ、箒星のオープンに向けて髪を切りに行くことをずっと後回しにしていた。前回切ってからもう5ヶ月か。。そりゃ、扱いにくくもなる訳だ。と言う訳で、予約ボタンをポチっ。

箒星のアンティーク_f0351305_15432976.jpeg

箒星+gでは、現代作家のうつわと平行して、antiques Glory店主が現地で買付たものの中から箒星に合うものを自分勝手にセレクトして並べている。これは好き、それは苦手と買付する側の気持ちの一切を無視した僕のわがままセレクト。

晩夏に向かっても衰えを知らない酷暑にうんざりしている人にもちょっとした朗報です。目にも手にも、気持ちにも涼を運んでくれるアンティークグラスも多数買付けしてきており検品の真っ只中です。包みを解く度に手を止めて光にかざしては恍惚の思いに浸ることしばし。写真はまたの機会にアップします。。

箒星のアンティーク_f0351305_15440834.jpeg

収集家の多いことでも知られるデルフトタイルは、見方によっては古伊万里にも通じる魅力に溢れています。動植物の模様から市井における日常まで多種多様な題材で、精緻とは程遠く、稚拙で素朴な描写が醍醐味です。タイルの四隅に描かれた動植物などの図案化モチーフも見所の1つとなっております。

飾って良し、板皿として使って良し、いわゆる時代を超えた万能タイルなのです。

箒星のアンティーク_f0351305_15443252.jpg

夏バテせぬよう腹拵えでもしてゆるりとお待ち下さいませ :-) ワクワク








by waninogena2 | 2018-08-02 15:43 | 展示 | Comments(0)


文京区千駄木にある現代作家のうつわのギャラリー 箒星+g のブログ。目に、手のひらに、そして気持ちに。日々の生活の中にある心地好いモノ達。


by houkivoshi

プロフィールを見る
画像一覧
更新通知を受け取る

カテゴリ

全体
うつわ
旅行と散歩
オブジェ
展示
展示
うつわ
旅行と散歩
未分類

以前の記事

2019年 12月
2019年 11月
2019年 10月
2019年 09月
2019年 08月
2019年 07月
2019年 06月
2019年 05月
2019年 04月
2019年 03月
2019年 02月
2019年 01月
2018年 12月
2018年 11月
2018年 10月
2018年 09月
2018年 08月
2018年 07月
2018年 05月
2018年 04月
2018年 03月
2018年 02月
2018年 01月
2017年 12月
2017年 11月
2017年 10月
2017年 09月
2017年 08月
2017年 07月
2017年 06月
2017年 05月
2017年 04月
2017年 03月
2017年 02月
2017年 01月
2016年 12月
2016年 11月
2016年 10月
2016年 09月
2016年 08月
2016年 07月
2016年 06月
2016年 05月
2016年 04月
2016年 03月
2016年 02月
2016年 01月
2015年 12月
2015年 11月
2015年 10月
2015年 09月
2015年 08月
2015年 07月
2015年 06月
2015年 05月
2015年 04月
2015年 03月
2015年 02月
2015年 01月
2014年 12月
2014年 11月
2014年 10月
2014年 09月
2014年 08月
2014年 07月
2014年 06月

お気に入りブログ

最新のコメント

モリスゾイさんでたどりつ..
by おかのむぎ at 11:48

メモ帳

最新のトラックバック

ライフログ

検索

その他のジャンル

ブログパーツ

最新の記事

すずきたもつ 陶展 - 後記 -
at 2019-12-29 19:26
すずきたもつ 陶展 3 - ..
at 2019-12-20 16:05
すずきたもつ 陶展 2 - ..
at 2019-12-18 14:51
すずきたもつ陶展 1 - 僕..
at 2019-12-17 15:50
すずきたもつ 陶展 - 前記 -
at 2019-12-11 09:41

外部リンク

ファン

記事ランキング

ブログジャンル

陶芸
アート・デザイン

画像一覧