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清水善行さんのうつわ1

五年前、三重県丸柱にあるギャラリー『やまほん』さんで手にした小皿です。京都の童仙房で作陶されている清水善行さんの素朴でいて力強さ溢れる青灰色の須恵器です。

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イメージ
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おもて
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うら

【須恵器】
古墳時代~平安時代にかけて日本でつくられた陶質土器。(祝部土器とも呼ばれる)青灰色をした硬質のもので、同時期につくられていた土師器とは色と質で明瞭に区別されている。朝鮮半島にその祖形がある。

日本で製作された還元焔焼成の硬質の焼物を指す。釉薬をかけた陶器との混乱を避け考古学では須恵器(すえのうつわ)という。保水性に富む利点から貯蔵容器として重宝された。


土師器までの土器が日本列島固有の特徴(紐状の粘土を積み上げる)を色濃く残しているのに対して、須恵器は全くことなる特徴(轆轤)を用いる。

【土師器】野焼きで酸化炎(酸素の供給が充分)によって焼成。800~900度と低温になるため強度があまりなく、表面は赤みを帯びる。
【須恵器】登窯と呼ばれる地下式・半地下式の窯を用いて還元炎(酸素の供給が不足)によって焼成。1100度以上の高温で焼き締めるため強度があり、表面は青みを帯びる。



清水善行さんの須恵器は、薄い作りにもかかわらず指で弾くとキーンと鉱物のような音色を奏でます。

古の生活の中にも同じ音色が響きわたっていたのかと思うと、現代に生きる僕もタイムスリップを経験してるようでなんだか嬉しくなってしまいます :-)







by waninogena2 | 2015-03-28 14:17 | うつわ | Comments(0)

大村剛さんのオブジェ1

三月一日、はしもとみおさんの「small展示」に続いて訪れたのは、八丁堀にあるギャラリー『プラグマタ』で開催されていた「大村剛 個展」です。福岡県で作陶されている大村剛さんの小さなオブジェです。

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イメージ
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表面1
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表面2
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裏面1
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裏面2

モノトーン版画のような抑えられた色みの中にある朱の帯線が、画面をグッと引き締める差し色になっています。
放射状に広がる線描や、ポツポツと開いた無数の点穴が、冷えた幾何学的な雰囲気を漂わせています。

溶けた鉛が流動しながらゆっくりと固まったかのようなマチエールやエッジの効いた形状も素敵です。

写真のように立てるも良し、針金の一部を外して壁掛けにするも良しの器量良しです :-)



『オブジェは生活にあってもなくても良いモノ』



店主曰く、誰が作ったかに関係なくオブジェよりも器がよく売れるのだそうです。日常で使える器とは違い、オブジェが生活の中に溶け込んでいないからでしょうか。


海外では「空間を創る為のオブジェ」、日本では「空間に合わせたオブジェ」が好まれるようです。

「枠組みのない自由な観点から生まれるモノ」と「定められた枠組みの中で生まれるモノ」、スケールの差は歴然ですよね。


日本には坪庭や石庭のような「限られた
空間の中に思想の広がりを表現する」という世界に類を見ない価値観があります。

海外における「自由な発想から生まれる壮大なスケール」と日本における「自然との調和から生まれる無限のスケール」、贅沢な現代のオブジェにめぐり会いたいです。



一辺10㎝足らずの小さな陶版オブジェからは、そんなスケールの欠片が見てとれました :-]







by waninogena2 | 2015-03-07 10:23 | オブジェ | Comments(0)

はしもとみおさんの彫刻1

雨の降りしきる中、電車を乗り継いで等々力にあるショップ『巣巣』さんへ行って来ました。「はしもとみお」さんのsmall展示の最終日です。そこで手にした手のひらサイズの座るシロクマは、今回のワークショップで生まれたそうです。

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展示1
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展示2
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展示3
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宇宙犬ライカ&座るシロクマ
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裏面

幾つかあった衝動を振り切り、一番シンプルな生まれたてのシロクマを選びました。作家さんと話したいと思いながらも、ワークショップ直前で店内はバタバタ、人見知りな僕には話し掛けられません。
ですが、五月に開催される蔵前での個展情報を仕入れて来ました。

シロクマに寄り添う宇宙犬ライカは人間の飽くなきエゴに翻弄され宇宙の塵となった悲劇の犬です。

ソ連の開発したスプートニク2号に乗せられ、史上初めて地球軌道を周回した最初の動物となりました。大気圏再突入が不可能な設計であった為、そのまま地上へは帰ることが叶わなかったとされています。実際は打ち上げ数時間後に過熱とストレスで亡くなっていたそうです。

ご存知の人も多いのではないでしょうか。

まっすぐと遠くを眺める強い意志の瞳の奥には物寂しげな光を宿している気がしてなりません。宇宙に散った彼女は何を想っていたのでしょうか。


このあと八丁堀にあるギャラリー『プラグマタ』さんへと向かいます :-)







by waninogena2 | 2015-03-01 19:09 | 展示 | Comments(0)


文京区千駄木にある現代作家のうつわのギャラリー 箒星+g のブログ。目に、手のひらに、そして気持ちに。日々の生活の中にある心地好いモノ達。


by houkivoshi

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