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鶴野啓司さんのうつわ 2018.09.18 其の弐

台風の接近する最中、嵐の前の静けさ、ポツリポツリと来店して下さるお客様。本当にありがたくて涙が出そうになる。少しずつですが、箒星の、そしてGloryの思ううつくしいが伝わりつつあるのかなと思えた一日。

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益子の陶芸家・鶴野啓司さんの花器4種です。

ちいさな白瓷は、つぼつぼと呼ばれる底が平たく中程がふくれ、口の狭い器。近世、子供玩具として伏見稲荷で売られていたそう。
料理屋から酒の肴などを入れたいと注文があり作っている。ちいさな野の花を生けてみたり、写真には収めておりませんが、ミニ薔薇を絡めるように生けるのも素敵かと。

造形の異なる4種の花器は野趣に溢れ、道端の草花や山野草をさりげなく生けてみたくなる。

一見すると造形も色みも地味な印象だが、自然光の中に見る色みは多種多様で、明快な造形がキャンパスとなり見事に受け止めている。花を生けてみれば得も言われぬ一幅の絵画となる。

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花器2種

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白瓷灰釉つぼつぼ
W45 D45 H35

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陶石釉花生 sold out
W90 D90 H120

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白瓷灰釉花生
W114 D114 H110

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南蛮壺
W125 D125 H137

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陶石釉花生に野ばらの実

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白瓷灰釉花生にドライウッドローズ

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南蛮壺にバーゼリア








by waninogena2 | 2018-09-30 21:31 | うつわ | Comments(0)

鶴野啓司さんのうつわ 2018.09.18 其の壱

冷たい秋雨の降りしきる昼下がり、身震いしながら雑務をこなしていました。定休日と知らずにドアを開けてくださるお客様もあってなんとなく賑やかな一日に。届いたばかりの荷を解く時間は只々器屋冥利に尽きるの一言です。

ここからは、9月18日に持ち帰った益子の陶芸家・鶴野啓司さんの作品の紹介です。

鶴野啓司さんのうつわ 2018.09.18 其の壱_f0351305_18244711.jpeg

酒器5種です。しっとりと艶のあるものを中心に。胎土と釉薬の融け合う姿に色気を感じます。
秋の細くやわらかな雨音を摘まみに、ぬる燗あたりでぐぐいといきたいもんです。

鶴野啓司さんのうつわ 2018.09.18 其の壱_f0351305_16210450.jpg
益子ぐい呑
W81 D74 H40

鶴野啓司さんのうつわ 2018.09.18 其の壱_f0351305_16215359.jpg
粉引ぐい呑
W59 D60 H46

鶴野啓司さんのうつわ 2018.09.18 其の壱_f0351305_16222984.jpeg
紅葉手ぐい呑 sold out
W64 D64 H43

鶴野啓司さんのうつわ 2018.09.18 其の壱_f0351305_16230941.jpg
白化粧ぐい呑
W70 D69 H47

鶴野啓司さんのうつわ 2018.09.18 其の壱_f0351305_16233622.jpg
白化粧灰釉猪口
W72 D73 H64


鳥の雛のようにふっくらした片口4種。
可愛いらしいフォルムと泥臭い表情の息を呑むバランス感覚。掌に収めたくなる絶妙サイズは日々の晩酌に。

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白化粧片口
W93(注ぎ口含む) D88 H73

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粉引片口
W83(注ぎ口含む) D76 H66

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益子土片口
W93(注ぎ口含む) D86 H60

鶴野啓司さんのうつわ 2018.09.18 其の壱_f0351305_18094030.jpg
白化粧灰釉片口 sold out
W100(注ぎ口含む) D89 H83


その他の器3種。
白瓷碗に掛けられた灰釉は、敢えて動き難いものを用い、表面に現れる気泡痕をそのまま表情として。ちいさなクレーター状のそれは、光によってかすかな陰影を器肌に残し、表情に奥行を与えている。

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白瓷灰釉碗
W108 D113 H58

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益子土長石釉平鉢
W162 D161 H39

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刷毛目角皿
W146 D150 H15








by waninogena2 | 2018-09-27 16:19 | うつわ | Comments(0)

food lettersと平澤剛生花店

早くから勢いよく降っていた雨もようやく上がり、前の通りを歩く人の声も徐々に耳へ届くようになってきた。根津神社の境内では権現太鼓も打ちならされているようで、その帰り道なのかも知れない。明日の大神輿渡御に向けてこのまま雨が落ちて来ませんようにと願うばかり。

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定休日を利用して、同じ千駄木地区にある爬虫類両生類研究所8喫茶分室(店名とは裏腹に爬虫類も両生類も居ないさわやかな空間)、こちらの空間を週に1度借りて食を提供されているfood lettersの店主さんに会って来ました。

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料理家でありセラピストでもあるcayocoさんが、春夏秋冬の旅を通して出会う土地・人・食をまっすぐにつないでいます。互いの顔を見なくても様々なことが成立している昨今、敢えて時代と逆行した手間暇のかかる仕事を選んでいるところに意味があるのでしょう。

非常食をバトンに私達へと届けてくれる姿は、一軒一軒を回りながら手紙だけでなく様々な情報も共有してくれる古き良き郵便配達員のようでもあります。

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流通にのらない非効率な形だからこそ見えてくるもの、食べるの中に含まれる生きるという形のない最も単純で最も複雑なものをストレートに届けてくれるのです。

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人参のスープ、茗荷とチーズのマフィン、山栗のマフィン、梨と茗荷のマリネ。どれをとっても素朴で力強くやさしい味。明日への希望が詰まっていました。

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続いて訪れたのは、箒星+Gloryのグランドオープン以来となる根津神社傍の平澤剛生花店。和と洋の草花を独自のセレクトで取り揃えている様は、どこか自分達と重なる部分もあります。楽しくお話をしながら決めた秋の花を持ち帰りました。

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南アフリカ産ピンクッションは、山田隆太郎さんの黄粉引大鉢に。

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姫平江帯は、菊地勝さんの白化粧ハナイレに。

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石化鶏頭は、鶴野啓司さんの白化粧焼〆に。

3種類の花器に3種類の花を生けてみました。とは言っても、不器用な僕はただ眺めて感想を述べるに留めておきました。
色なき色で覆われていた箒星の店内にもようやく秋の訪れが。あとは皆様に愛でて貰うのを待つばかり :-) カラフル








by waninogena2 | 2018-09-15 14:55 | 旅行と散歩 | Comments(0)

小野陽介さんのうつわ1

箒星の庭は、軒先にある幅4m弱・奥行60㎝弱の細長いなんとも人為的なモルタルの小上がり。視界に映り込んでくれる緑が欲しいので、開店祝いの鉢植えを幾つかそのまま置いている。ここ数日、灼熱の夏風は鳴りを潜めて涼を含んだ秋風が吹くようになった。庭に置いたひ弱な鉢植えの枝葉が今朝も風に揺れている。

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5寸灰釉小鉢 W148 D150 H51
3寸コバルト釉小皿 W120 D120 H19

1987年 栃木県益子に生まれる
2014年 愛知県立瀬戸窯業高等学校専門科卒業
2015年 益子に戻り現在に至る

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薄いヴィールのように広がる灰色の空の下、訪れた新進の陶芸家・小野陽介さんの陶工房。自然豊かな益子の地において蹴轆轤に薪窯と至ってシンプルで素朴な作陶風景が広がっていた。奇をてらわない造形の中に広がる小宇宙は薪窯ならでは。

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機械が発達し、技術が上がる程にものが冷たくなるのは世の常。多くがひずみ・ゆがみ・たわみの中に手のぬくもりを探ろうと外連味のない自然なデフォルメを追い求めている。

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蹴轆轤の不確かな回転軸だからこそ生まれる自然な造形、アンコントロールな薪窯だからこそ人為を超える表情。あれから2年。どこまでがコントロール下で、どこからがアンコントロール下なのだろう。目の前にあるものが真実。手の中の器と対話してみたい :-) スズシイ








by waninogena2 | 2018-09-12 11:51 | うつわ | Comments(0)

梶原靖元さんと塩鶴るりこさんのうつわ1

古民家とマンションの隙間を縫うように風が吹いている。辺りを漂う花の香にも少しばかりの香ばしさが含まれたブラウンがかった匂いがする。匂いに色なんてと言われるかも知れないが僕にはそう感じるのだから仕方がない。さわさわと吹く風が夏の匂いを伴いながら去ってゆく。少し遅れて秋の匂いを連れてきた。

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右 梶原靖元
絵唐津筒 W59 D60 H67
砂岩を砕いた胎土をやわらかく伸びやかな轆轤で成形し、側面にモダンアートを思わせる絵付けを施している。清廉ですっきりした造形と鉄が弾けたかの如く勢いのある絵付けで表現された動静のコントラストの妙。

左 塩鶴るりこ
絵唐津鉢 W166 D173 H50~54
鉄分を含んだ粗い胎土を力感溢れる轆轤で成形し、見込みに薄く消え入りそうな程繊細な絵付けを施している。存在感のある強い造形と儚さを含ませたシンプルな絵付けで表現された強弱のコントラストの妙。

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共に素材と向き合い自然との対話することで生まれてきたもの。表現とは解釈一つで無限に広がる宇宙のようだ。

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2018年10月下旬、箒星に於いて塩鶴るりこさんの個展を開催します。食の記憶をテーマに様々に表現された器を皆様にご紹介出来れば幸いです。作家と箒星の精一杯を届けさせて頂きます :-) ヨロシクオネガイシマス








by waninogena2 | 2018-09-10 11:54 | うつわ | Comments(0)

山田隆太郎さんのうつわ1

定休日の昼下がり。私用を済ませた僕は、日暮里駅を降りて賑わう谷中銀座をぷらぷらしながら店舗へと。誰も居ない店内でお気に入りの音楽と淹れたて珈琲。のんびり気ままな箒星店主の定休日。やり残し作業と向かい合う木曜日。

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粉引窯変片口 W120 D98 H88
ぐいのみ W71 D69 H34

2010年、多治見市陶磁器意匠研究所修了後、多治見市にて独立。
2014年、神奈川県相模原市に工房を移転し現在に至る。
2018年、同地に新たに薪窯を築く。

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器用かと不器用かと問われたならば、きっと器用なのだろう。初めて手にしたときの僕の感想。結局その時は買わなかった。僕の求めるものと何かが違ったのだろう。

時は流れて、再び手にする機会があった。以前の表面的な造形は鳴りを潜めて、素材の内なる姿をどうにかして捉えようと藻掻いているように思えた。手のひらに落ちてきた土の雫を僕は対価を払って持ち帰った。

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再び時は流れて、僕は自分の店を構えている。山田隆太郎さんのうつわも並んでいる。

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2018年夏、同地に新たに薪窯を築く。初窯は晩秋の頃になる。次に落ちてくる土の雫はどんな姿をしているのだろう。

作家が次のステージを目指して藻掻く姿はうつくしい :-) キラキラ








by waninogena2 | 2018-09-06 15:05 | うつわ | Comments(0)

角田淳さんのうつわ1

西日本にまたまた最強台風到来。関東ですら風が強く吹いている。何事もありませんように。

店外のモルタル床に置いているマジックチェリーの木から赤らんだ新芽が出てきている。酷暑を乗り越えて気温が落ち着いてきた今、成長期に入ったのかも知れない。園芸に疎い僕は、植え替えをすべきかどうか悩んでいる。

角田淳さんのうつわ1_f0351305_13144182.jpg
飴釉ヒダリム皿
W190 D190 H23
W220 D220 H26

1999年、有田窯業大学絵付科卒業。
2001年、愛知県常滑に築窯。
2014年、大分県宇佐市に工房を移転し現在に至る。

程よく厚みを持たせた器胎フォルムと縁に添えられたフリルの揺らぎが相俟って、磁器特有の凛とした緊張感にやわらかな空気を纏わせている。夫である松原竜馬さんのこっくりした飴釉を施すことで何処か懐古的な匂いも。

角田淳さんの器を見て常に思うのは、その余白のうつくしさ。制作の中心にある白磁だけでなく、こちらの普段は作らない飴釉ヒダリム皿にも共通している。

角田淳さんのうつわ1_f0351305_13145774.jpg

勿論、使い勝手もよく日々の暮らしの中に自然と溶け込んでくれるのは言うまでもない。余白のうつくしさは盛り付けのし易さへと繋がってゆく :-) ツヤヤカ


by waninogena2 | 2018-09-04 13:14 | うつわ | Comments(0)


文京区千駄木にある現代作家のうつわのギャラリー 箒星+g のブログ。目に、手のひらに、そして気持ちに。日々の生活の中にある心地好いモノ達。


by houkivoshi

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