人気ブログランキング |

<   2018年 10月 ( 8 )   > この月の画像一覧

塩鶴るりこさんの陶展 - 食の記憶 - 3

塩鶴るりこ陶展5日目は、たたらによる丸皿・角皿をご紹介します。
轆轤を使わずに薄く伸ばした陶板を型に押し当てて槌で叩きながら形にしていきます。型から外すときに生まれる揺らぎが光をやわらかく反射してくれます。

塩鶴るりこさんの陶展 - 食の記憶 - 3_f0351305_18542983.jpg

三島の特徴として、うつわの表面を彫り込み白土を埋める象嵌技法があります。塩鶴るりこさんの三島の一つに、磁器土で作った櫛目紋様の丸印を押し当てて出来た無数の穴に磁器土を埋めたものがあります。陶土と陶石の融合と窯変が生み出す表情がおもしろくてつい魅入ってしまうのです。

塩鶴るりこさんの陶展 - 食の記憶 - 3_f0351305_18492237.jpg
塩鶴るりこさんの陶展 - 食の記憶 - 3_f0351305_18541691.jpg
三島豆皿3.5寸 残3

塩鶴るりこさんの陶展 - 食の記憶 - 3_f0351305_18493957.jpg
塩鶴るりこさんの陶展 - 食の記憶 - 3_f0351305_18425577.jpeg
三島丸皿6寸 残2

塩鶴るりこさんの陶展 - 食の記憶 - 3_f0351305_18500134.jpg
塩鶴るりこさんの陶展 - 食の記憶 - 3_f0351305_18534218.jpg
飴釉丸皿6寸 残1

塩鶴るりこさんの陶展 - 食の記憶 - 3_f0351305_20083894.jpg

丸皿が多い食卓に一つ加えるだけで、テーブル上に変化を与えて楽しくさせてくれるのが角皿です。

塩鶴るりこさんの陶展 - 食の記憶 - 3_f0351305_20090954.jpg
塩鶴るりこさんの陶展 - 食の記憶 - 3_f0351305_20092734.jpeg
青唐津長角皿 残1
W235 D160

藁灰釉と飴釉が高い温度で溶けて混じり合い、朝鮮唐津特有のマーブル紋様を描いています。なぜ掛け分けでなく、朝鮮唐津と呼ばれるのでしょうか。定かではありませんが、朝鮮半島から伝わり、唐津の地で作られたからでしょうか。想像を巡らしてみるのも一興ですね。

塩鶴るりこさんの陶展 - 食の記憶 - 3_f0351305_20100009.jpg
塩鶴るりこさんの陶展 - 食の記憶 - 3_f0351305_20103975.jpeg
朝鮮唐津角皿 残1
W170 D170

塩鶴るりこさんの陶展 - 食の記憶 - 3_f0351305_20115512.jpg
塩鶴るりこさんの陶展 - 食の記憶 - 3_f0351305_20113445.jpeg
飴釉角皿 残2
W170 D170









by waninogena2 | 2018-10-31 18:39 | 展示 | Comments(0)

塩鶴るりこさんの陶展 - 食の記憶 - 2

あたまのキャパが本当にちいさい。幾つもの事象が重なると熱風をプシューと噴き出すようにすぐにパンパンになってしまう。それでも暇よりも良いと言い聞かせながらなんとか一日を乗り切る。いつになったら頭脳明晰、冷静な自分に出会えるのだろう。そんなこんなで陶展4日目を終えた。

塩鶴るりこさんの陶展 - 食の記憶 - 2_f0351305_23592721.jpg

うつわの基本でもある轆轤引きの陶器平皿3種です。陶歴41年の高い技術に裏打ちされた淀みない表現に想像力を掻き立てられます。

塩鶴るりこさんの陶展 - 食の記憶 - 2_f0351305_23563697.jpg
塩鶴るりこさんの陶展 - 食の記憶 - 2_f0351305_23571381.jpeg
絵唐津7寸皿 sold out
霞の中に消え入るようなやわらかな筆致の絵とデザイン化された皮鯨。余白を生かした盛り付けに挑戦してみたい。

塩鶴るりこさんの陶展 - 食の記憶 - 2_f0351305_23574442.jpg
塩鶴るりこさんの陶展 - 食の記憶 - 2_f0351305_23580568.jpg
かいらぎ7寸皿 残2
日本画家・大野俶高を思わせる線刻の画力と釉が縮れて粒状になった梅花皮・リムの掛け合わせによる陰影がうつくしい。

塩鶴るりこさんの陶展 - 食の記憶 - 2_f0351305_23583954.jpg
塩鶴るりこさんの陶展 - 食の記憶 - 2_f0351305_23585157.jpg
渕朝鮮6.5寸 残1
表面の藁灰釉と裏面の飴釉、エッジの効いた渕部分で溶けた釉が混じり合い朝鮮唐津となる。


うつわの基本でもある轆轤引き磁器平皿3種です。薪窯ならではの深みとみかん釉の青みがかった清廉さが映えます。女性ならではのやわらかな遊び心に溢れています。

塩鶴るりこさんの陶展 - 食の記憶 - 2_f0351305_23595673.jpg
塩鶴るりこさんの陶展 - 食の記憶 - 2_f0351305_00001406.jpg
みかん釉染付皿6.5寸 残1

塩鶴るりこさんの陶展 - 食の記憶 - 2_f0351305_00003349.jpg
塩鶴るりこさんの陶展 - 食の記憶 - 2_f0351305_00005113.jpg
みかん釉染付しのぎ6.5寸 残1

塩鶴るりこさんの陶展 - 食の記憶 - 2_f0351305_00012240.jpg
塩鶴るりこさんの陶展 - 食の記憶 - 2_f0351305_00013382.jpg
みかん釉しのぎ4.5寸

有田での職人時代に培った轆轤・染付の基本技術を応用して現在の磁器皿が生まれています。使い手の側に立ち続ける作家の真摯な姿勢につい息を呑むのです。

本展では、作家のご厚意もあり注文も承っております。枚数が必要な方やこういったものが欲しいと言う方は是非ご相談下さい。








by waninogena2 | 2018-10-30 23:54 | 展示 | Comments(0)

塩鶴るりこさんの陶展 - 食の記憶 - 1

作家在廊日を終えてようやく落ち着きを取り戻してきました。最初の追加分も届いてますのでこれから少しずつ写真をアップしていきます。週末に向けてもう一度追加が入る予定です。

塩鶴るりこさんの陶展 - 食の記憶 - 1_f0351305_21203343.jpg

伊万里の陶芸家・塩鶴るりこさんの花器と根津の花木屋・岡野廣美さんの手生けの花の共演です。
掛け分け、絵唐津、黒唐津、無地唐津に粉引きと多種多様な花器に根津の花木屋・岡野廣美さんの手によって花が生けられました。手のひらに収まるちいさな壺は、ちいさな草花をやさしく受け止めて空間をやわらかく演出してくれています。
日々の暮らしに溶け込む座辺の彩りをお楽しみ下さい。

塩鶴るりこさんの陶展 - 食の記憶 - 1_f0351305_21002042.jpg
粉引小壺
紅蔦と菊

塩鶴るりこさんの陶展 - 食の記憶 - 1_f0351305_18550686.jpg
掛分小壺 sold out
シンフォリカリポスと菊

塩鶴るりこさんの陶展 - 食の記憶 - 1_f0351305_19511456.jpg
絵唐津小壺
孔雀草と菊

塩鶴るりこさんの陶展 - 食の記憶 - 1_f0351305_18555379.jpg
黒唐津双耳小壺
竜胆と菊

塩鶴るりこさんの陶展 - 食の記憶 - 1_f0351305_19514414.jpg
無地唐津小壺
薔薇

塩鶴るりこさんの陶展 - 食の記憶 - 1_f0351305_19530663.jpg
粉引小壺
吾亦紅と竜胆

塩鶴るりこさんの陶展 - 食の記憶 - 1_f0351305_21005591.jpg
粉引小壺
キャスケード

素朴な焼き物と古道具が並ぶ空間に秋の草花が映えます。自然の差し色が入ることで控えめだったものが生き生きと光を放ち始めたようです。
白磁、黒唐津、朝鮮唐津を轆轤や紐づくり、叩きなど変幻自在な技法で表現された壺は、野の草花を力強く受け止めて空間に活力を与えてくれています。

塩鶴るりこさんの陶展 - 食の記憶 - 1_f0351305_20361447.jpg
みかん釉磁器片口
秋の草花

塩鶴るりこさんの陶展 - 食の記憶 - 1_f0351305_20364834.jpg
みかん釉磁器壺
ワックスフラワーと竜胆

塩鶴るりこさんの陶展 - 食の記憶 - 1_f0351305_21094133.jpg
黒唐津壺
エノコロクサと野薔薇の実とスプレー菊

塩鶴るりこさんの陶展 - 食の記憶 - 1_f0351305_20375984.jpg
朝鮮唐津壺
野薔薇の実と竜胆とイペリカム

塩鶴るりこさんの陶展 - 食の記憶 - 1_f0351305_21130360.jpg
朝鮮唐津壺
月桃と孔雀草と竜胆

塩鶴るりこさんの陶展 - 食の記憶 - 1_f0351305_21101938.jpg
みかん釉磁器壺
老柿とスプレー菊

塩鶴るりこさんの陶展 - 食の記憶 - 1_f0351305_21104048.jpg
根津花木屋・岡野廣美さんによる即興の手生け

器は料理を盛られて初めて完成すると言われるように、空間にも同じことが言えるのではないでしょうか。日々の暮らしになくても良い草花ですが、同時に無くてはならない大切なものでもあるのです。やさしい気持ちで食べるごはんには、幸せが詰まっています。
日々の暮らしに草花をそっと取り入れてみては如何でしょう。やさしい食卓からは自然と笑みが溢れ、何気ない会話にも一輪の花が咲くことでしょう。








by waninogena2 | 2018-10-29 18:52 | 展示 | Comments(0)

塩鶴るりこさんの陶展 - 食の記憶 -

箒星に於いて10月27日(土)から、伊万里の陶芸家・塩鶴るりこさんの陶展を開催します。その作域は広く、ご自身でも把握しきれていないのだとか。料亭や料理人からの注文に応えてきたことからも分かるように、暮らしに根差した食器に重きを置かれています。

これから紡がれてゆく皆さんの食の記憶の中に、塩鶴るりこさんの慈愛に満ちた器たちをそっと添えて頂ければ幸いです。

塩鶴るりこさんの陶展 - 食の記憶 -_f0351305_17355542.jpg
常設品 磁器片口小付 sold out
W90 D79 H54

竹林の葉ずれの音、
楠の木漏れ日、
庭の小さな花、
犬のまどろむ姿、
わたしを取り巻くものの中で、
美しいと感じることを、
土と釉薬と炎が織り上げる
器たちの内に
ほんの少しでも込めてみたい
わたしの手のぬくもりを、
少しでも感じていただけたなら
幸いです。

塩鶴るりこ

塩鶴るりこさんの陶展 - 食の記憶 -_f0351305_17353210.jpeg
常設品 粉引しのぎ長四方小鉢
W128 D117 H70

塩鶴るりこさんの陶展 - 食の記憶 -_f0351305_17370648.jpg
常設 磁器水差し
W116(把手含む) D76 H80

僕がまだちいさかった頃、早く起きた母の、握った手よりも大きなおむすび。
具材は、うめぼし・おかかと至ってシンプル。味わうよりも食べることに夢中だったあの頃。満腹が一番のご馳走だった。
大人になった今、満腹よりも味わうことが一番のご馳走になった。お気に入りの器に乗せて美味しく食べる。この一連の行為が楽しくて仕様がない。
塩鶴るりこさんの器を見ていると、つい何かを乗せてみたくなる。白米のおむすびと添えられたお漬物、これだけでも充分ご馳走だ。暮らしの中の健全な器の姿が見えてきた。
過去・現在・未来。食の記憶。食の記録。


塩鶴るりこ陶展 - 食の記憶 -
会期 2018年10月27日(土) - 11月4日(日)
営業時間 11:00 - 18:00 会期中無休
作家在廊日 10月27日(土)・28日(日)


塩鶴るりこさんの陶展 - 食の記憶 -_f0351305_16562108.jpg
塩鶴るりこさんの陶展 - 食の記憶 -_f0351305_16564411.jpg



塩鶴るりこさんの陶展 - 食の記憶 -_f0351305_17504317.jpg

Galerie 箒星
〒113-0022
東京都文京区千駄木3丁目42-7
電車
・東京メトロ千代田線 千駄木駅2番出口から徒歩5分
・JR山手線 日暮里駅北改札口から徒歩10分
・JR山手線 西日暮里駅駅前交番側から徒歩10分
バス
・上58[都営バス]上野松坂屋前行 千駄木三丁目
・草63[都営バス]浅草寿町行 千駄木三丁目










by waninogena2 | 2018-10-15 16:55 | 展示 | Comments(0)

小野陽介さんのうつわ 2018.09.18 其の参

半袖にしようか長袖にしようか迷った末に出した答えは七分丈シャツ。寝癖隠しのペーパーハットを被り電車へと飛び乗った。昼下がりのJRを乗り継いで吉祥寺のアウトバウンド・ダンディゾン、新宿伊勢丹本館5階のルートを回遊する。なんだかんだで脹ら脛がパンパンになった定休日。

小野陽介さんのうつわ 2018.09.18 其の参_f0351305_00021874.jpeg
小皿3種 灰釉/瑠璃釉
φ153 φ123

益子の陶芸家・小野陽介さんのプレート5種です。

炎と胎土と釉薬の織り成す景色はまるで掌中に広がる小宇宙のよう。縁があったりなかったり、たわんでいたりいなかったり、この人間臭さもまた魅力の一つです。

小野陽介さんのうつわ 2018.09.18 其の参_f0351305_18371378.jpg
小皿3種 灰釉/瑠璃釉

小野陽介さんのうつわ 2018.09.18 其の参_f0351305_18372816.jpg
6寸皿 コバルト釉
φ180

小野陽介さんのうつわ 2018.09.18 其の参_f0351305_18374698.jpg
6寸皿 白釉
φ183

小野陽介さんのうつわ 2018.09.18 其の参_f0351305_18380611.jpg
6寸皿2種 コバルト釉/白釉

リム皿6種+小皿です。

初登場のリム皿は、洋の雰囲気を纏いながらも何処か懐かしい民芸の薫りが漂っています。シャープなラインの中に冷たさでなく温もりを感じてしまうのは、益子とゆう独自の文化を育んできた土壌の為せる業でしょうか。

小野陽介さんのうつわ 2018.09.18 其の参_f0351305_18485382.jpg
4寸リム付き小皿4種
コバルト釉/白釉/瑠璃釉/黒釉
φ120~123

小野陽介さんのうつわ 2018.09.18 其の参_f0351305_18384570.jpg
4寸リム付き小皿4種
コバルト釉/白釉/瑠璃釉/灰釉

小野陽介さんのうつわ 2018.09.18 其の参_f0351305_18392870.jpg
7寸リム皿 白釉
φ214
8寸リム皿 白釉
φ235

小野陽介さんのうつわ 2018.09.18 其の参_f0351305_18391392.jpg
小皿 白釉
φ130

小野陽介さんのうつわ 2018.09.18 其の参_f0351305_18394586.jpg
小皿 白釉
7寸リム皿 白釉
8寸リム皿 白釉

下向きだった視線の角度が、会う度に上向きになっていくのを感じています。益子の新たな旗手として頭角を現すのも時間の、問題かも知れません。現在、懸命に自分を探しながら日々の作陶に励まれています。

小野陽介さんのうつわ 2018.09.18 其の参_f0351305_23591679.jpg

ここまで連日して、益子の二人の陶芸家をご紹介して来ました。自らの可能性に正面から挑み続けている作家と、自らの可能性を懸命に探して続けている作家の今後の展開にどうぞご期待下さいませ。










by waninogena2 | 2018-10-10 18:36 | うつわ | Comments(0)

小野陽介さんのうつわ 2018.09.18 其の弐

肌を通して感じる秋の訪れ。季節は着実に流れている。営業の合間を縫って根津の平澤剛生花店で草花を幾種類。箒星店内はすっかり秋めいて紅葉の季節を迎えている。

小野陽介さんのうつわ 2018.09.18 其の弐_f0351305_17093751.jpg
白釉/コバルト釉 sold out
6.5寸鉢2種
W195 D195 H61

益子の陶芸家・小野陽介さんの器4種です。

鉢やボウルは、釉薬の流れや溜まりなどの変化が顕著に表れる造形なので、いつまでも飽くことなく眺めていられます。小宇宙、月面、星空、水彩etc、数多の言葉が脳裏を駆け巡るのです。
海外からのお客様はかなりの確率で、It's amazing!と口走り魅入られています。現在、異国の地に降り立った彼は何処で何を思うのでしょう。

小野陽介さんのうつわ 2018.09.18 其の弐_f0351305_16431543.jpg
6.5寸鉢2種 コバルト釉/白釉

小野陽介さんのうつわ 2018.09.18 其の弐_f0351305_16363094.jpeg
6.5寸鉢 コバルト釉

小野陽介さんのうつわ 2018.09.18 其の弐_f0351305_16441175.jpg
6.5寸鉢 白釉

小野陽介さんのうつわ 2018.09.18 其の弐_f0351305_16370602.jpg
カフェオレボウル コバルト釉
W119 D119 H62

小野陽介さんのうつわ 2018.09.18 其の弐_f0351305_16445271.jpeg
カフェオレボウル 白釉

壺4種です。
以前より試作を重ねてきてなんとか形にすることが出来たようです。まだまだ不安定な部分も見受けられますがいい表情です。
ゆっくりですが着実に歩んでます。

小野陽介さんのうつわ 2018.09.18 其の弐_f0351305_16375930.jpeg
蓋物 瑠璃釉
W107 D107 H98

小野陽介さんのうつわ 2018.09.18 其の弐_f0351305_16382239.jpg
蓋物 瑠璃釉 sold out
W98 D98 H85

小野陽介さんのうつわ 2018.09.18 其の弐_f0351305_16383966.jpg
蓋物2種 瑠璃釉/瑠璃釉

小野陽介さんのうつわ 2018.09.18 其の弐_f0351305_16385385.jpg
小壺 黒釉 sold out

小野陽介さんのうつわ 2018.09.18 其の弐_f0351305_16391043.jpg
小壺 瑠璃釉
W98 D98 H71

小野陽介さんのうつわ 2018.09.18 其の弐_f0351305_16392857.jpg
小壺2種 黒釉/瑠璃釉

少しずつではありますが、僕達の思ううつくしいが皆様の心に伝わり始めたのかなと思える一日でした :-)スコシズツ








by waninogena2 | 2018-10-10 16:34 | うつわ | Comments(0)

小野陽介さんのうつわ 2018.09.18 其の壱

10月になると言うのにまた残暑が戻ってきた。度々過ぎて幾度目なのかすら忘れてしまった。生ぬるい風が草花の少し渇いた肌を撫でてゆく。ゆらめくように人が歩いていく。

小野陽介さんのうつわ 2018.09.18 其の壱_f0351305_14270914.jpg

益子の陶芸家・小野陽介さんの酒器6種です。

定番のコバルト釉・白釉、新たなラインナップの瑠璃釉、箒星では初お目見えの灰釉と色々持ち帰っています。灰釉は、以前拝見したときよりも釉調が安定してきたように思えたので。
特有の口当たりと手収まりの心地好さに嵌まってしまう人もちらほらと。斯く言う僕もその一人なのです。

小野陽介さんのうつわ 2018.09.18 其の壱_f0351305_14235095.jpg
酒器4種

小野陽介さんのうつわ 2018.09.18 其の壱_f0351305_14214193.jpg
杯 瑠璃釉 sold out
W88 D88 H46

小野陽介さんのうつわ 2018.09.18 其の壱_f0351305_14215926.jpg
杯 灰釉/白釉 sold out
W88 D88 H46
猪口 瑠璃釉
W55 D53 H52

小野陽介さんのうつわ 2018.09.18 其の壱_f0351305_14221361.jpg
蕎麦猪口 白釉
W77 D76 H60

小野陽介さんのうつわ 2018.09.18 其の壱_f0351305_14222701.jpg
蕎麦猪口 白釉/コバルト釉

マグカップ3種+筒湯呑1種です。定番のコバルト釉、白釉、新たなラインナップに瑠璃釉が加わりました。こっくりと深い瑠璃は、これからの季節にぴったりな大人色です。

小野陽介さんのうつわ 2018.09.18 其の壱_f0351305_14192424.jpg
マグカップ3種

小野陽介さんのうつわ 2018.09.18 其の壱_f0351305_14194438.jpeg
マグカップ 瑠璃釉 残1
W98(把手含む) D70 H82

小野陽介さんのうつわ 2018.09.18 其の壱_f0351305_14301624.jpg
マグカップ 白釉 残1

小野陽介さんのうつわ 2018.09.18 其の壱_f0351305_14202623.jpg
マグカップ コバルト釉 残2

小野陽介さんのうつわ 2018.09.18 其の壱_f0351305_14204362.jpg
筒湯呑 瑠璃釉 残2
W66 D66 H75

他の器にも言えることですが、マグカップは特にマイナーチェンジを繰り返している。ボテっとしていた躯体は次第にスリムになり、把手はボディーに寄り添うように変化している。轆轤技術の向上と成型バランスの感覚が磨かれた結果として。
輪廓は、僅かではあるものの以前より緊張感を伴ってきているようだ。洗練も度を過ぎると冷たさを伴ってくるが、小野陽介さんのそれはぬくもりに溢れている。稚拙と巧妙の境を行ったり来たりと見ていて飽きないのも魅力の一つ。

小野陽介さんのうつわ 2018.09.18 其の壱_f0351305_14265313.jpg









by waninogena2 | 2018-10-06 14:18 | うつわ | Comments(0)

鶴野啓司さんのうつわ 2018.09.18 其の参

なんだか眠気の止まない一日。色々と考えていても、考えているつもりで何も考えていない。ぽわーっとした薄桃色の綿毛が頭の中をふわふわと浮遊している。へんてこな思考回路は止むことを知らず、口から出てくる言の葉はちっとも形を成さない。自分でも理解に苦しむ程に。手のひらにまるい碗を一つ乗せて、コロコロと転がしながら時間が経つのを只々楽しんでいた。

鶴野啓司さんのうつわ 2018.09.18 其の参_f0351305_19035340.jpg

益子の鶴野啓司さんの茶器5種です。

この文章を綴っているタイミングで、昭和を代表する陶芸家・荒川豊蔵さんの遠縁の方が入って来られました。

なにもお話することなく幾つか手に取られたもの全て彼の器でした。この方のことは存じ上げないけど素敵なもの作ってらっしゃるのね。とお誉めの言葉を頂きました。

荒川豊蔵と言えば、北大路魯山人と星岡茶寮を思い起こされる人も多いのではないでしょうか。若き日に魯山人の片腕となりプロデューサー的な役割を担い、研鑽を積んでやがては人間国宝へと登り詰めたのです。

実際に魯山人に会い荒川豊蔵の器を愛でてきた方に誉めて頂くと、自分が誉められている訳でもないのになんだか照れ臭くなってしまいました。

鶴野啓司さんのうつわ 2018.09.18 其の参_f0351305_19041761.jpeg
粉引汲出
W76 D76 H53

鶴野啓司さんのうつわ 2018.09.18 其の参_f0351305_19043555.jpeg
粉引汲出
W82 D80 H55

鶴野啓司さんのうつわ 2018.09.18 其の参_f0351305_19051152.jpg
白化粧汲出 sold out
W83 D87 H58

鶴野啓司さんのうつわ 2018.09.18 其の参_f0351305_19045181.jpeg
益子土碗
W108 D101 H58

鶴野啓司さんのうつわ 2018.09.18 其の参_f0351305_19052754.jpg
刷毛目碗 sold out
W103 D106 H67

鶴野啓司さんの器には、端が切れたり弾けたりしているものも多くあります。素材のちいさな声にそっと耳を傾け、逆らうことなく成りたい形、成りたい色へと導いています。

無精製の原土を用い、粒子の粗細や含有物によって生まれる自然な造形、炎と風によって引き出される表情こそ彼の魅力なのでしょう。

現在、箒星には約50点の作品がそれぞれに放つ芳醇な薫りに包まれています。どれ一つとして同じものはなく、唯一無二のものとして此所に在ります。時は来たれり :-)








by waninogena2 | 2018-10-01 19:03 | うつわ | Comments(0)


文京区千駄木にある現代作家のうつわのギャラリー 箒星+g のブログ。目に、手のひらに、そして気持ちに。日々の生活の中にある心地好いモノ達。


by houkivoshi

プロフィールを見る
画像一覧
更新通知を受け取る

カテゴリ

全体
うつわ
旅行と散歩
オブジェ
展示
展示
うつわ
旅行と散歩
未分類

以前の記事

2020年 04月
2020年 02月
2019年 12月
2019年 11月
2019年 10月
2019年 09月
2019年 08月
2019年 07月
2019年 06月
2019年 05月
2019年 04月
2019年 03月
2019年 02月
2019年 01月
2018年 12月
2018年 11月
2018年 10月
2018年 09月
2018年 08月
2018年 07月
2018年 05月
2018年 04月
2018年 03月
2018年 02月
2018年 01月
2017年 12月
2017年 11月
2017年 10月
2017年 09月
2017年 08月
2017年 07月
2017年 06月
2017年 05月
2017年 04月
2017年 03月
2017年 02月
2017年 01月
2016年 12月
2016年 11月
2016年 10月
2016年 09月
2016年 08月
2016年 07月
2016年 06月
2016年 05月
2016年 04月
2016年 03月
2016年 02月
2016年 01月
2015年 12月
2015年 11月
2015年 10月
2015年 09月
2015年 08月
2015年 07月
2015年 06月
2015年 05月
2015年 04月
2015年 03月
2015年 02月
2015年 01月
2014年 12月
2014年 11月
2014年 10月
2014年 09月
2014年 08月
2014年 07月
2014年 06月

お気に入りブログ

最新のコメント

モリスゾイさんでたどりつ..
by おかのむぎ at 11:48

メモ帳

最新のトラックバック

ライフログ

検索

その他のジャンル

ブログパーツ

最新の記事

箒星からのお知らせ 2020..
at 2020-04-01 15:57
箒星からのお知らせ 2020..
at 2020-02-28 20:38
すずきたもつ 陶展 - 後記 -
at 2019-12-29 19:26
すずきたもつ 陶展 3 - ..
at 2019-12-20 16:05
すずきたもつ 陶展 2 - ..
at 2019-12-18 14:51

外部リンク

ファン

記事ランキング

ブログジャンル

陶芸
アート・デザイン

画像一覧