平松壯 陶展 5 - 継ぎもの -
展示明けの1日はどこかやり切った気怠さに包まれています。文章をポチポチしながら綴っていく時間は頭の整理にもなるので嫌いでないです。フワリとした不確かな時間が流れているようでもあります。
酒器にも花器にも使えるように、高台周りにしっかりと重さが入っています。酒器として使う場合、口縁の広めのものが良さそうです。
若かりし頃は、写真家として得た収入を骨董に注ぎ込んでいたそうです。咀嚼して生まれた形はどこか懐かしく、それでいて凛とした空気を纏っています。
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by waninogena2
| 2019-12-09 13:47
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平松壯 陶展 4 - 継ぎもの -
心地好い天候に背中を押されたのか、上も下もバタバタの1日でした。
明日はいよいよ、この冬最強の寒波が東京にも南下してくるそうです。ご来店まではぬくぬくの格好で、ご来店後は美味しい日本酒で体温を上げて乗り切りましょう。
現在開催中の平松壯さんの個展は、いよいよ8日にちにクライマックスを迎えます。それに合わせて、ご近所の人気酒店「リカーズのだや」セレクトの日本酒を追加しました。
師走に一献傾けながら、お気に入りのぐいのみを選んでみては如何でしょう。
美しい写真と共に、継ぎもの・新作の青灰・陶胎漆器などの作品が枯れた空間に潤いを与えるが如く並んでおります。
異なる胎土に同じ釉薬を掛けて。
異なる種が同じ方角を見つめて。
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by waninogena2
| 2019-12-06 18:41
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平松壯 陶展 3 - 継ぎもの -
6日目はお酒の飲めないお客様が重なりました。そのような中でも酒器、茶器、花器とバランスよく旅立ったのは嬉しい限りです。
情けないことに記事の更新が追いついておりません。。 酒器ばかりアップしていると、料理に使えるお皿はありますか?と問い合わせが入ります。
あります!なんだったら小鉢や小皿もあります。単に僕のペースが遅いだけです。。継ぎもの以外も含めて本当に多種多様なラインナップなのです。
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by waninogena2
| 2019-12-06 18:18
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平松壯 陶展 2 - 継ぎもの -
11月30日に始まった今展もようやく折り返し地点です。継ぎものも含めてまだまだ見応えのある内容となっております。平松壯さんにとって2019年最後の展示と言うこともあり、色々と追加して下さっております。
12月7日、8日は表現者・平松壯さんが再び在廊されます。美味しい日本酒を酌み交わしながら、作品談義に花を咲かせてみるのは如何でしょう。
大胆な継ぎが施された粉引小服茶碗です。
口縁に小さなキズが多くポロポロと剥がれていくのを防ぐ為に、口縁全体を金属で覆っています。唐物の天目茶碗によく見られる継ぎで覆輪と呼ばれます。
一般的なフラットな直しでなく、敢えてボリュームを入れてふっくらと仕上げています。お気に入りの仕覆に入れて旅先で一服したいものです。
小福に福輪、福福とした縁起物としても楽しめそうですね。
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by waninogena2
| 2019-12-03 14:10
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平松壯 陶展 1 - 継ぎもの -
初日・2日目と晴天にもお客様にも恵まれ芳醇な香りに包まれた空間では、陽が傾くにつれて盃を重ねるお客様で賑わいました。会期中、追加も予定しておりますのでまだまだご覧頂けます。
ぐいのみ、徳利、片口、碗、鉢、皿、茶碗、花器など多岐に渡る見応え十分なラインナップです。
既にお客様の手に渡ったものもありますが、こちらでも少しずつご紹介していきます。
平茶碗や小福茶碗・旅茶碗としても使えそうな碗です。
平松さんの継ぎものの多くは漆で継いで銀を蒔きます。最後の刷毛目碗は今展では数少ない漆のみで仕上げた寂びものです。
平松壯 陶展 - 継ぎもの -
会 期:2019年11月30日(土)-12月8日(日)
時 間:11:00〜18:00
休廊日:5日(木) / 最終日 17:00まで
在廊日:11月30日(土)
12月1日(日)、7日(土)、8日(日)
高尾の山麓の一軒長屋。
土を練り、轆轤を挽き、折に触れては切る鎧戸(シャッター)の音が聴こえてくる。
平松壯は陶芸家であり写真家である。
ファインダー越しに覗いた過去・現在・未来を一つ一つ丁寧に焼いてきた。気取らぬ人柄から生まれてくる飾らぬ食の器たち。
今展では、その隅に埋もれていた 継ぎもの にも焦点を当てている。破損した陶磁器を漆などで継ぐそれである。
迎える年の瀬、酒音を重ねた継盃はほんの少しだけ愁いを取り戻す。
写真:平松壯
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by waninogena2
| 2019-12-02 13:59
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